日々是"吉"日

ゆるゆるなスピリチュアルでパワースポットやパワーストーン、原石、お香などを楽しんでいる日々の日記です。

鬼王権現 稲荷鬼王神社

どうも~ひのきですm(*_ _)m


歌舞伎町の神社といえば花園神社を思い浮かべますが、こちらもとーっても素晴らしい神社です

稲荷鬼王神社
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花園神社からラ〇ホ街を抜けていった歌舞伎町の反対側に位置するこちらの神社

社名が少し珍しい事にお気づきでしょうか

通常であれば 鬼王稲荷 とされるところこちらが 稲荷鬼王 の順になっているのは、稲荷神社に後から鬼王権現が勧請されたからなんですね

ちなみに勧請元といわれる熊野の鬼王権現は既に無く他にも見られないことから、こちらが全国で唯一の鬼王権現を祀る神社となっているようです

はて、鬼王権現とは??? 調べてもよく分からないんですが長くなりそうなので後にします


普段、花園神社以外では夜の神社参拝を避けていますが、こちらは夜にこそ来るべきかと思い、ご挨拶に伺いました

そうです、月を夜に見る、の心です

まず鳥居を潜りたくなりますが、その手前、左側f:id:hinoki_kaonashi:20210321150721j:plain

鬼の水鉢です

見づらい写真ですみませんが、影でおわかりのように手前のアコーディオン門扉が閉められています(昼は開いてるか不明)ので事前情報無しで行くと全く気付けません

夜な夜な水の滴る音がするのでえぃ!と斬りつけたところ、家人に不幸が相次いだのでこちらに納められたのだそうです
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数体の鬼が支える鉢はよくあるようですが、一体だけが支えているのは珍しいそうです


鳥居を潜るとこちらの立派な狛………狼???
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どちらも素晴らしく、まるで月を見上げて遠吠えをあげる狼のような凛々しさです(月が写ってない)
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境内左手には新宿山ノ手七福神、恵比寿様を祀る恵比寿神社(三島神社)があります
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御祭神は恵比寿様としてお馴染みの事代主命

なになに、、、鳥居をくぐる時に口ずさめと…
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覚えられなかったので、手前で鳥居を眺めつつ張り紙を読みながら………あ、えと、メロディが分からないので適当にソレっぽい節を付けて控えめに謳ってみました
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ほとんど人の来ない夜だから出来ることですねw

左手には水琴窟
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右手には立派なかえる石
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個人的には、奥の大きな石の上にぽつりぽつりと落ちた真っ赤な椿がのっているのがとっても美しく感じました

とっても素晴らしい社です
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お? 見上げると立派なサルノコシカケ?がありますね、神様が座ってたりしないかな~なんてね
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こちらが稲荷鬼王神社の拝殿です
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御祭神は宇賀能御魂命、そして鬼王権現である三柱、月夜見命・大物主命・天手力男命です
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鞠玉に噛み付く我が子を抱える狛犬さんの優しいこと優しいこと
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右手には天水琴があります
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拝殿は質素に美しく飾られていてとても素敵です
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天照様(太陽)も大好きですが、月夜見様(月)も大好きで、この素敵な雰囲気とあってとても気持ち良くご挨拶することが出来ました

振り返ると三日月が見えました( ˆᴗˆ )
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拝殿左側から鳥居に繋がる裏参道には両脇に別れた富士塚があります
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珍しいことに、全国から取り寄せた銘石を集めた富士塚で、戦争などを経て縮小移設を繰り返した後に、1~4合目の塚と5合目~頂上の間に賛同を挟むという個性的な形となったようです

浅間神社なので御祭神は木花咲夜毘賣命
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おや 夜 の字が当てられていますね

神様の名に使われる字は様々ですが、月夜見命、木花咲夜毘賣命と 夜 で揃えられている感じがして、まさに夜参拝する神社、と感じたのです(^ω^)b


花園神社、稲荷鬼王神社、どちらも宇迦之御魂神を御祭神としています

明日、3月23日は旧暦の初午にあたります

先月立春新暦初午にお稲荷さんへの "初詣" が出来なかった方、ちょっと早起きしてお近くのお稲荷さんへご挨拶しては如何でしょう

朝なんて時間無い!という方で都心に近い方は、夜でも参拝できるお稲荷さん、オススメです(*^^*)


さて、この鬼王権現ですが

由来として紀州熊野から勧請したとあるものの紀州熊野に鬼王権現の記録が無いそうなのです

権現で調べて出てくる三鬼大権現も広島のようですし、何か他の権現様と取り違ったのかそれとも元の鬼王権現様が何らかの理由で廃されてしまったのか

無知ゆえか、不思議だったのは三柱がひとつの権現とされているところなのですがね

そして興味深いのは、この三柱が神仏分離によって明治以降に祀られたという説

あれ? だとするとそれ以前は御祭神が定まっていなかった? そんなわけはありませんので、異なる神様が祀られていたと考えるのが自然ですよね

そこで登場するのが、平将門説!

平将門の幼名が 鬼王丸(外都鬼王) だというのです

かの神田神社も本来は将門権現を第一に祀っていた神社ですが、この明治のアレコレで末社に、その後なんとか第三座になったという流れがあります

あらあらあらあら、時代的にピッタリですね?


はい、妄想タイム!!!

あ、勝手な妄想なので苦情は受け付けませんし、信じないでくださいね!w


明治期に入り、朝敵を祀ることなかれ主義により各地に祀られた将門関連の塚や社が破壊されたり廃されたりしたそうです

江戸総鎮守という強大な力を持つかの神田神社でさえ、末社として留めることしか出来なかったようです

ではこちらは?

将門権現とはせず、幼名をとって鬼王権現としていたのが功を奏したのではないでしょうか


お役人『将門を祀っていると噂を聞いたぞ!』

神職『めっ、滅相もございません! 当社は鬼王権現を祀っております!』

お役人『鬼王とは将門のことではないのか!』

神職『いえ、それは、あのっ、熊野………紀州熊野から勧請しました鬼王権現様でございますっ!』

お役人『熊野だと? 鬼王とはどの神を指すのだ』

神職『えーと、それは、あの…』
神職『月夜見様です!』
神職大物主神です!』
神職天手力男です!』

お役人『なんと!三柱もか!!!』

神職達(ほっ、将門様をお守り出来た!!!)

後日

お役人『おい!お前達!熊野に鬼王権現など存在せぬではないか!謀ったな!』

神職『滅相もございません! 熊野の方は焼失してしまいまして、今では当社が唯一の鬼王権現なのです!』

お役人『うむむ、まぁ稲荷もある、信じよう』


うーん、ちょっと妄想が過ぎました( ̄▽ ̄;)


まぁ実際には、とある男が夢に見ただけの由来も何も無い神様をそのまま祀っただけで、ご利益があったからそのまま残って合祀したけどよく考えたら何方を祀っているのか分からなかったから神仏分離を機に定めました、っていう感じだったりしてね