どうも、ひのきですm(*_ _)m
早速ですが、こちら、何でしょうか?
まぁタイトルにも書いてしまっていますから聞く意味もありませんが、モルダバイトですw
そして、タイトル通り、偽物です(๑•̀ㅂ•́)و✧
モルダバイトはそもそも希少だったものが採掘輸出規制などによりさらに高価になってしまいました
そして偽物が多く流通する結果となりました
私は運良く今の値段へと急激に上がる直前に購入出来たので(勿論それでも安くはありませんが)すが、今や同じ物を購入しようとすると倍近い価格にまで上がっています、そしてまだまだ上がる可能性があります
希少品、高級品、人気品、となれば必ず出回る偽物
以前から存在は認知しており手に入れてみたかったのですが、偽物にお金は出したくない、しかも偽物の癖に微妙に高い
そりゃそうだ、安すぎると信用して貰えませんからね
入手した経緯、、、は後述にしましょうねー
ではこちら、本物ですか? 偽物ですか?
こちらはどうでしょう、偽物ですか? 本物ですか?
一目瞭然ですよね!!! ですよね???
ここで迷う方、間違った方はもし購入する際は本気で気をつけてください
並べて見ましょう
大きさの違いで丸わかりです
右が 26.95ct 5.39g 海外からの送料込で約500円
左が 3.00ct 0.6g こちらは企画当選品ですがこの大きさであれば市販価格は1500~2000円程でしょうか
勿論、大きくなればなるほど g 単価がグンと跳ね上がっていきますので1gアップ、数グラムなんて大きさになっていくと数千数万と上がっていきますのでこの5gを超えるのが本物だったら数万円です(´ºωº`)
改めまして、もう一度見てみましょう
さぁ、大きさと値段は勿論無視して、特徴として決定的な違いは何か!!! 考えてみてください
ぴっ、、、ぴっ、、、ぴっ、、、チーン★
まず、色と思った方、残念です
いえ、勿論色にも偽物っぽさはあるのですが、モルダバイトは均一色ではありません
深い緑、鮮やかな緑、薄い緑、黄色がかった緑、ほとんど無色透明に近いもの、などなど様々です
ただし、発色の良すぎる明らかな蛍光緑…そう、かき氷にかけるメロン味のアレみたいなドギツイ色のモルダバイトは存在しないと言っても良いでしょう
某大手有名オークションサイトで モルダバイト と検索してみてください、はっ?っていうくらい美しい "ドギツい" 緑色に "画像加工" された出品者が出てくるでしょう
背景や手(手袋)の色を見ればそれこそ一目瞭然ですけどね…今の時代、もっと良い加工ソフトが沢山あろうに
如何にも本物、という色の傾向はありますが偽物も同じガラスもしくはレジン等で造られるでしょうからそれこそ如何様にも真似出来ますからね
アップで見比べてみましょう
右のゴーヤみたいなのが偽物ですね、よく再現しようと試みられてはいますが繊細な細さまでは無理ですね
偽物に本物を載せてみました
勿論本物でも個体差がありますが、透明度が偽物の方があからさまにクリアですよね、そして模様に深みが一切ありません
本物です(言うまでもない)
僅か0.6gという小ささにも関わらずこの繊細な模様、これは飛び散りながら冷え固まった事により形成された流れ(厳密にはこれは龍紋ではない)と気泡によるものです
一方の偽物
龍紋と勘違いしそうなウネウネした模様のようなものは見えますが、9倍もの大きさがありながら内部にも表面にも気泡がほとんど無く表面のボコボコも雑ですね
それでもこうして見るとちょっと騙されてしまいそうな感じもします
され、これが上手いこと加工されているともう少し分かりづらくはなるかもしれませんが、この品はとことん、それはもう気持ちの良いくらい雑でした
どうやら表裏で型取りしたものを貼り合わせたようで接着面がズレでるんですよね(爆笑)
もう少しくらい丁寧に似せてほしかったですw
ここまでアップにするとやはり龍紋と取り違えてもおかしくない気もしてしまいますが、気泡などの内包物がほぼ無く、髪の毛なのか合成糸っぽいものが入っちゃってますw
ちなみに姉妹品でペンダント加工された物も販売されていましたが、ここが穴あけ用の目安位置なんですねwww
こちらはレジン製で手触りからすぐ分かりました
ガラスで作られていた方が気泡の入れ方も上手に出来そうですがそれだと表面が上手く加工出来ないのでしょう
レジンの方が型を作ってしまえば表面上が似せやすく安価で大量生産しやすいのでしょう
逆を言うと、丸玉等はガラスで作られると中々見分けが難しくなると思われます
意外だったのは、ドアップで見てみると龍紋みたいに勘違いしそうに見えるように作られていたことですね
ちなみにもう一度、本物の表面はこう
そうなんです、原石の場合は表面が風の影響でほぼ一方向に流れるような模様が中心になっていますので偽物のようにボコボコだけどツルツルなんてことは有り得ません(表面磨きされていれば無くはありませんが)
もちろん原石にも尖りが多かったり曲がっていたりくねっていたり、砂や川などで磨かれてスベスベだったり、といろいろな形がありますけどね
ブレスレット用ビーズやカット宝石に加工されてしまうとこの独特な表面の模様や凹凸は全て消えてしまいます
そもそもが天然ガラスなので、人工的にガラスで偽モルダバイトビーズやカット宝石を作られてしまうともうどうやって判別していいのか分からなくなります
気泡は人工ガラスでも入れられますからね
そんな時に活躍するのが龍紋!
高エネルギーによりドロドロに溶けたものが飛び散りながら固まったことで内部が揺らめいて出来た天然の模様です
この川の流れのようなウネウネした模様、ちょうど水を熱している時のモヤモヤみたいな感じになるのが龍紋です
この偽物を見ると、等高線のように模様がある事がわかります、きっと型の内側へレジンを何層かに分けて塗ったんでしょうね
本物の龍紋はとっても面白いです
こちら、龍紋は見えませんが
僅かに角度を変えるだけでこうなります
気泡の位置を見ていただければ同じものでほぼ角度が変わっていないことがわかるかと思います
そもそも内部にこのような模様を入れて偽物を作るとしたらかなりの手間で、それはもう工芸品としてそれなりの値段になって当たり前となるでしょうから偽物を作るメリットは皆無です
ただし、この龍紋はモルダバイト全てに見られるわけではないので、模様が無いからと言って偽物とは限りませんのでご注意を(。-_-。)b
まぁ極僅かなゆらめきであれば、全く無いという事は今のところありませんけどね
鑑定書・鑑別書についても本物ばかりとは限りませんのでご注意を(。-_-。)b
というわけで、偽物を持ち出して被害に遭わないようにしてもらうと共にモルダバイトの魅力を伝えようの回でした(o・∇・o)
以上の長い話を踏まえて最初の写真です
ここに掲載した写真は全て撮ったままで一切加工していませんが、こうして見てみると本物にも見えますね。。。
さて、この偽物
とある日、とある海外系超大手販売サイトでどう見ても偽物というこのブツが送料込500円程度で出品されていました
偽物には500円ですら高い! けどネタとして500円は悪くはない ←
そして大手信頼サイトであるのを良いことに購入♪
しばし待って届いたのがもうこのネタにしかならないクオリティのコレでしたw
早速バイヤーに連絡します
おいおい、どうなってるんだ! 100%本物と書いてあったし信じて買ったのに材質も違うし貼り合わせ跡まであって本物とは掛け離れているじゃないか!
おぉ親愛なるパートナー、それは申し訳が無い、私達は誠実に対応出来るので安心してください! 今すぐサプライヤーを問い詰めて間違いの無い対応をとる事ができます。私達は誠実です! そう、親愛と誠実の証として、私達はサプライヤーの返答を待つことなく全額返金しましょう! 我々は顧客を第一に守ります!
いや、手間掛からず助かるけど早いしw
大抵海外のバイヤーって、自分たちのミスであっても返金は最終手段にするんですよね
「おぉ、ごめんよ、その品物は私たちのミスで在庫が無かったよ。同じ金額で違うものを選んでくれ。え?要らない? そんなこと言わずに、こんな良い品があるんだぜ? え? 気に入らない? じゃぁ少しディスカウントして少し高めの商品を選んでもいいからさ♪」
なんて言って最後まで返金一手で押さなきゃならないのが普通なんですけどねw
ただ揉め事は嫌らしく、ガッツリと返金以外の手段は無い、応じないなら訴えるくらいに押すと直ぐに折れます
ってなわけで、通販が悪ではなく良い品を売ってくれるお店も沢山あるけど、しっかりと写真に怪しさは無いか、レビューが怪しくないか確認しましょう
さもなくば、揉めた際に仲裁してくれる大手サイトを利用する、仲裁してくれるPayPal対応のお店を選ぶ、万が一騙されたとしても痛くない値段のものしか買わないw などの対策をとりましょう(。-_-。)b