歴史は古ければ古いほどに真相が深く
知れば知るほど混乱する
どうも、ひのきですm(*_ _)m
本日はこちら
とある日、大國魂神社を参拝しました
近くで用を済ませた後だったので既に夕暮れ、境内の門は閉められていたのですがお賽銭箱が置かれていて門前からご挨拶出来るようになっていました
何気なくマップを見て気付いた事があったので境内西側へ回っていきます
へぇ~駐車場になってたりするんだぁ、と歩いて行くともはや 瘤 の領域を激しく超えている見事な 瘤 を発見
いや、余りに凄くて最初は根なのかと思ったのですが周りに 子瘤 があったり表面の質感がそれだったので瘤だと判断したんですけどね
いやー、見事です
妖精さんや眷属様が中に棲んでらっしゃるんじゃないかってくらいですね
昔、木を扱ってらっしゃる方に聞いたのですが、瘤は気にとっては病気の一種だというのですがこの部分を材木とした瘤材はとても魅力的で立派であればあるほど高価なんですってね
御神域の木に立派な瘤があると特別感も強いです
そして脇に出るのがこちら
府中へ来る時は利便性の良い京王線を使っていたので全く気づきませんでした、こちら側にも参道があってJR南武線・武蔵野線の府中本町駅が目の前なんですね!
だから夕方なのにこちらから歩いて来る人が多かったのかー
さて、目的地はその先です
鳥居を出て左、南側へ道沿いに歩いていくと何も無い通り沿いの住宅街
に突然現れる謎の階段
余りに突然なのでサクサク歩いていると目が向かないでしょう(と言ってもこちら側へ歩いて行かれる人は近隣住民以外に居ないでしょうけど)
登っていってもどこか大きな家とか住宅地の中に入り込むような雰囲気でとてもじゃないけどこちらへ進もうとは思いません
が、良く見れば木々に紛れて鳥居があるんです
石段を上がったところが冒頭の写真です
石碑はよくわかりませんが、鳥居のこの雰囲気あることあること
石鳥居に丁度よく付いた苔が余計に木々に紛れて分かりづらかったんですね
鳥居を潜ると結構広いんです
何も無く、ただ、広い
でも、どこか不思議な空間なんです
空と繋がってんじゃない?
と見上げた空はどこか不思議な雰囲気
右手の方は卒塔婆が見えるのでお寺さんですね
そしてなんとも絵になるというか、写真になると少し寂しさを醸し出していますがその場ではとても温かみを感じた石鉢と柑橘の木
なんかあれです
田舎の丘の上に昔から鎮まっている誰がお世話をしているのかもわからない神社、といった雰囲気です
初めて来たのに、寧ろこういった神社が身近にあったことなど無いのにとっても懐かしい気分
しかも左手は大國魂神社の玉垣、しかも見えませんけどこの山の向こう側は本殿のお背中です
え、なんか、あれですよね
もしかしたら、本殿の裏の玉垣に囲まれたあの御神域ってどこぞやの由緒ある神社さんのように禁裏に近い特別なお社が祀られていたりする?
なんていう想像をしてしまいますが(短なる妄想です)、いや、まぁ、それくらい物凄く神聖な空間だったんです
そんな御神域に神様を祀っているお社がこちら
ちょっと語弊があるかもしれませんが、失礼かもしれませんが、率直な感想です
大國魂神社という由緒の凄い神社の真裏に夕方とはいえ誰も来ない古ぼけたお社がひとつ、それでいて境内はやたら広く、木の実が落ちたままになっている
にも関わらず最低限、つまりこの雰囲気を一切損なわない程度にしっかりと手が掛けられて綺麗にされており、物凄い御神気に満ち溢れている
一体どんな神様が祀られているんだここは!!
(既にタイトルで言ってしまってますが)
後述します
なんとお賽銭箱は無く、石台の上に小銭が置かれていてさらに水晶玉と思われるものまで
もうどこをとっても雰囲気が一貫していますね
木碑というのかな? には 武 寅 と思われる文字
そして 明治三六年 かな? お名前は検索したけどわかりませんでした
ご挨拶を終えても、一度離れて周りを見ても、また御前に戻りたくなる何かがあります
何気なく上を見上げるとまるで天井画なのかと思えるような木目が素晴らしい
うーん、見れば見るほど迫力がある木目ですね
おっと、戸板の端っこに黄金虫
いやー、、、なんと素晴らしい神社なんでしょう
大國魂神社へご挨拶してこちらを知らずとはなんと勿体ないことか、というくらいです
おや、お社の右手に道がありますね
少し降りるとちょっとしたスペースがあって、と言っても木と土だけなんですが何気ない木の根までもが雰囲気ありげに感じます
と、視界の端できらっと光るものが?!
。。。まじか!! まじか!! まーじーかー!!
おまん!! いつからここに埋まっとったじゃ!?
思わず声に出して言っちゃいましたよね(そんな訛りではないけど)
調べてみたら1960~70年代の瓶っぽい!!
勿論、そのままそこに居て貰いました
境内に放置されたゴミ と言ってしまえばそれまでなのですが、なんかもう、こういうところからしてこの神社の素晴らしき雰囲気だなって感じたのです
いや、もうホント、最後のダメ押しでした
最高です
その先は石段を下る形になっていてお寺の境内に繋がっています
妙光院側から見るとこんな感じの参道ですがお寺側だからか鳥居はありません
何気なく足元を見ると、なんと鱗のようになっていました
お洒落な滑り止めかとも思ったのですが一部分だけなんですよね、なんでしょう
妙光院さんの方は赤い山門が美しく、隣にはさらにもうひとつ安養寺というお寺もありました
空はやっぱり不思議な感じです
神社が好きな方なら絶対参拝すべき小さな神社、大國魂神社を参拝されたら是非こちらも!!
さて、金比羅神社の御祭神、大物主命です
国造りの途中で少彦名が去ってしまいさてどうしたものかと困っていた大国主の元へ海から光り輝く神が颯爽と現れ、我を山上に祀れば上手くいくぞよ!、というので祀ったことで国造りを無事に終えることが出来た、という大物主
大物主は海の神、蛇の神、などとも言われていますが、大国主が大物主を祀った場所であり日本最古の神社のひとつと言われている大神神社では、大物主は大国主の和御魂であるとしています
神には二面性があり、和御魂は優しさと平和、荒御魂は荒々しさとされています
さらに和御魂には幸運の幸御魂、智恵の奇御魂があり、幸御魂は「豊」、奇御魂は「櫛」として表されるのだそうです
お? 豊と櫛!!!!
そう、真っ先に思いつくのは神門や拝殿に座られている二神、豊磐間戸神と櫛磐間土神です
おっと、逸れてきちゃいました、戻しましょう
大物主が大国主の和御魂で、山上に祀ることで国造りを終えることが出来た、ということは
山の上に優しさを置き、厳しさをもって国造りにあたったということでしょうか
事を成すには優しさを隠し厳しさをもってしなければならないということかもしれませんね
違ったらごめんなさいm(*_ _)m
ちなみに伝承が似ていることから大物主=恵比寿様であるという説もあり、その他にも説はいろいろあるようです
というわけで、大國魂神社の素晴らしさはこの金比羅神社があるからこそ、という面も少なからずあるような気がします
ちなみに前述から抜けてましたが、勿論、こちらの創建年等の由来は不詳です
重ね重ねになりますが、まるでタイムスリップしたかのような素晴らしい金比羅神社、機会がありましたら是非大國魂神社と共にご参拝されてください(*^^*)