どうも、ひのきですm(*_ _)m
今回はこちら、龗神神社です
いやね、地図で見た時に 八大龍王弁財天 龗神社 なんて書かれていたものですから、ここまで来たら折り返そうと思っていたのですがちょっと想定外の看板に出会いまして暫し悩みました
あやしい
ここまで大神さんのお社は全体的に質素というか静かに祀られていて看板や立て札も普通なのですがこちらはガッツリ主張されている
極めつけは 日本最古の大神 というダメ押し
あ や し い
勿論、諸説ある中とはいえ大神神社もまた公式に 最古の神社 と明記されておりますがそれを全面に推し出した看板などはありません
でも、、、市が設置したと思われる途中の方向板的な道案内にもその名はしっかりとありましたし、大神教の例もあるわけです
折角来たのですから自らの目と感覚で判断しましょう
早速、草木に立てかけられた黄色い看板が目に入ります
少し読みづらいですが恐らく鳥居から先は乗り物で入らないようにという内容が旧漢字を交えて書かれています
畦地のような道、奥に建物が見えますが手前は芦原というか水の抜けた農業用水地のような雰囲気もあります
そう感じたこの時の感覚はあながち間違いではなかったようで調べてみたら元は溜池として使われていたという情報もありました
にしても、急に雲が空を覆い尽くしかなり独特の雰囲気へと変わりましたが不思議とこの時、嫌な感じはしていませんでした
上の2枚の写真は僅か1分ほど、ゆっくり歩いたとはいえそれでも鳥居から2分ほどでこの変わり様です
突き当たりを折れ曲がり先へ進むと鳥居が見えました
が、その先にお社が見えます
どなたが祀られているかわかりませんが、足を踏み入れる以上はちゃんとご挨拶をさせて頂きました
この左手からぐるっと裏手の方へ道のようなものが続いていましたが、そちらは行くべきではないかな、と何となく感じたので鳥居に戻りました
ちなみに鳥居の右脇には恵比寿様大黒様と並んで複数の観音像のようなものが並べられています
では、参ります
左手には池、そして対岸に鳥居と玉垣、お社があります
あちらに龗神様が祀られているのでしょう、とても厳かで良い雰囲気があります
建物の前に到着、見上げると看板が
あっ...
やはり思った通りです、完全に御堂ですね
まぁ八大龍王という時点で想定は出来ていましたが、と言っても私は別に神道以外が嫌いなわけではありません(*^^*)
建物内部は正面の窓から池を挟んだお社へ向かう遥拝堂と言った感じでしょうか、堂内は濃厚な線香の香りで満ちています
これまでも各地で幾度かご挨拶した事のある八大龍王とは
諸説ありますが、インドで西暦40~200年頃に成立したとされる法華経に登場し、頭に龍を載せていたり下半身が龍の姿で描かれる八人の王、龍の化身とも各地の龍を束ねる王、またはナーガとされています
日本最古の大神とされていますが申し訳ない事に記録的な八大龍王の成立としては紀元後になり日本に入って来た時代はその後という事になりますが、ただ、その限りではありません
水神、龍神や山、岩といった御神体を祀る所謂八百万神信仰は神道よりも古いと言っても過言では無いかもしれない日本古来の祭祀形態と言えます
もともと龗神は雨乞いの為に祀られたものですから現在の形は後に神道が根付いて龗神神社となり、そこに仏教が伝来して習合していったものでしょう
そして更に、大神大神は蛇として顕現された、また玉依姫の姉神 豊玉姫も蛇と結び付いて描かれている、そういえば大神神社の手水舎には蛇が居た!という関連性
蛇信仰と龍神信仰は密接な関係にあり、三輪山は蛇信仰の強い場所ですからそう考えるとこちらに蛇、龍神が祀られた創始が大神神社よりも古いという可能性も排除は出来なくなりそうです
ひとつ気になるのは様態に齟齬があることでしょうか
この先を見ると分かるかと思いますが、この場所にあってこの祀られ方はあくまでも地元の方による祭祀の場であってとても人集めをする気があるようには思えないのです
とすれば、過去のある時期にその時の管理者や崇敬者のどなたかが良かれと思って設置されたものなのかもしれませんし、いくらか他所の方にも参拝に来ていただいて保全の資金 お賽銭を捻出しようとしたのかもしれません
御堂の先はこんな感じ、狸石、そして数多くのお地蔵様が並びその先に朱鳥居が見えます
なるほど、確かに外の看板には水子供養という文字もありましたのでこちらがそうでしょう
朱鳥居は恐らくお稲荷様、向かおうと数歩進んだところで勝手に足が止まりました
お稲荷様好きな私としてはごく普通にご挨拶しにいこうと階段を降り始めたところで特に何を考えた訳でも無く、ピタッと足が止まったのです
怖い雰囲気を感じた訳でも無く、来るなと言われている感じがしたわけでもなく、ただ、足が止まったのです
こんな事は初めてです
そういう勘には従うべし、良くも悪くも無く、ただ私の挨拶は必要無いということでしょう
記事を書く為に調べてみるとこの先はやはりお稲荷さんだったようで、どちらかと言うと荼枳尼天様かな?といった雰囲気ですが他の方が撮られている写真を見る限りはやはり特に嫌な感じはしませんでした
うん、やっぱり美しいんです
池は特に澄んでいるというわけではなく軽く濁っているのですがとっても良い氣を感じるのです
空と繋がっている御神域という感じがします
はーっ...と深呼吸しながら池と空と三輪山を眺めていると
ザザザッ
ん???
カサカサッ
音はここから聞こえる
池のほとり、その音は鳥ではない
亀でもなさそう
...蛇
でもそれならもっと ササササーッ って感じでしょうし、俊敏な感じもないからネズミでも無さそう
一生懸命に目を凝らしてみるけれど草が深くて全く見えず、草が揺れるほどでもなく、でも止まりながら少しづつ動いていく
やはり雀みたいな小鳥だろうか
鳥居の近くまで来てその音は消えてしまい、波立つかと水面を見ていても特に波紋は出ず
何だったんだろう(´・ω・`)
途切れた音が復活しないか、スズメが飛び立ったりしないか視界に入れつつこの後どうするかマップを確認
このに先も神社があるようだけど少し距離もありそうだし、ここまで来たけれどこの後の予定も考えて予定通りここで折り返すかな
うん、とりあえず謎は多かったけれど若干覚悟していたほどの胡散臭さというのも無く、また嫌な感じなどもせず、逆にとても良い氣を感じる事が出来ました(*^^*)
鳥居を出て感謝を込め深々とお礼のお辞儀をし、そして頭を上げた瞬間でした
うわっ!!! 嘘やん!?!?!?
お分かりでしょうか
実際は写真よりハッキリと色が出ていました
なんと流れるような彩雲
下の雲は厚く、その上に細く雲に沿って、、、そう、それはまるで龍のようにくねくねとした帯があり、その上に鰭のように幾つか飛び出た部分が虹色に輝いています
太陽はこの雲の向こう側に隠れており位置的には逆光の状態なので重なった雲に出来た影というのは考えづらく、そのラインだけ雲が途切れているような感じです
なんということでしょう...これはヤバい(感動)
枝が邪魔して上手く撮れませんでしたが、、、もしかして龍神様からのおしるし??? と思わざるをえませんでした
雲は数分で形を変え、くねくねとした帯も消え
みるみるうちに雲は下がっていき
そしてなぜか、この雲を見た事で考えが変わったのです
この先の神社まで進もう、と
別に彩雲とこの先へ進む事になんの繋がりも無いのですが、何故かこの時、進むべきだと思ったのです
次の神社がどのような神社かも分かっていないのに
彩雲が消えたので再び、深々と御礼のお辞儀をし、参道を戻ります
貴船神社の辺りから帯雲が出始め、龗神神社に来てからは一気に雲が空を覆い尽くし、参拝を終えると急に雲が流れ去り、そしてまた青空が戻る
三輪山の上に輝く太陽と再び淡い彩雲が出現
この後、三輪山の空にはほとんど雲が出ることも無く青空が広がり続けました
三輪山に神様は宿られている、そしてここにも龗神がいらっしゃる
これがそう確信した理由です
この記事を書くに辺り調べてみると様々な意見があるようですが、やはり多くは良くない方向の感想でした
とにかく随所に独特さが見えますし無理もない
水子地蔵の奥はやはりお稲荷様だったようで荼枳尼天様が祀られていらっしゃるであろう雰囲気の蛇の置物やお狐様が沢山供えられているようです
そういえば、辨財天とは?とここまで書いて気付きました
そうか!!! 繋がった!!!
龍神信仰とは即ち蛇信仰でもあり、そして辨財天は神道において市杵島姫命とされますがそもそもインドの流れを汲むもので辨財天と荼枳尼天は密接な関係にあります
そもそも宇賀神、宇賀福というのは蛇信仰の辨財天でありそれは解釈によって荼枳尼天でもあり宇迦之御魂神でもあります
お稲荷様から裏へ回ると池の対岸、八大龍王が祀られるお社の裏へ行くことが出来、そこには世を繋ぐ橋が架けられているようである
恐らく、最初の小社左手から裏に続いていた行くのを止めた道もまた、手前側からお社裏へと行くことが出来たのでしょう
それを知っても残念に思うというより、行かなくて良かった、と思いました
ここに祀られし龗神はこの池、枯れてしまっていた手前だけでなくこちらもまた農業用の溜池だったらしいですが、この水を護っているのですから、お背中に回るよりも水を挟んでご挨拶するべきで良い判断だったと思っています
確かに、妖しさに着眼して見ていくと新興宗教感満載に感じてしまうでしょうが、こちらの集落や地主様が古来より祀られてきた山の神、水の神を独自に護り続けてこられているのだとしたら
しかも分離令により滅多に見なくなった神仏習合の色濃い雰囲気は異様に見えてしまうでしょうが、そういった背景を考えてみれば何の不思議も無いと考えます
何よりも、各所綺麗に手入れされていますし信心深く崇敬されているのが伝わってきましたし、廃仏毀釈で殆どが失われてしまった八大龍王を祀る神社という意味ではとても貴重だと言えるでしょう
一部、裏手の方が荒れている、廃車が放置されていると言った話もありますがそれこそ、一の鳥居脇にあった黄色い注意看板 車などを乗り入れるな と言うのが関連していると思います
心無い誰かが放棄していったのか、はたまた乗り入れていって藪で動けなくなり放置されてしまったか
この辺りは何が正解かわかりませんし、感じ方考え方も人それぞれですから、自分自身の感じた事がその人の中での正解という事で良いと思います
とりあえず私にとってはとても良い参拝でしたし、三輪と蛇信仰、八大龍王、稲荷、荼枳尼天について改めて調べ考え理解を深める事にも繋がりました
そしてこちらでの出来事がこの後の素晴らしい参拝へと導いてくれたのですから(*^^*)
と、、、まさかの事態です
放置車
実際にその場を歩いていたのに、その近くに暫く立って周りを見渡したりもしていたのに
記事を書き終えて何度か見直してもいたのに
さて、大神神社後篇を書くぞ、と写真フォルダを見て漸く気が付きました
めっちゃ車写ってますやん!!! しかも枯葉で隠されたボンネットは少し切れているかもしれませんがほぼ完璧なアングルで!
何でこれに気付かなかったんだろう...
寧ろ枯葉で隠れたというより枯葉で隠そうとしている感じもしますね(真ん中は思いっきり見えていますけど)
いや、ほんと、なんでこの場に居て気付かないばかりか記事の編集しながら何度もこの写真が目に入っていたはずなのに気付かなかったんだろう
これはきっと、見えない力が私の視野から車を消し去っていたんでしょう…なんて事は流石に言えませんがw