どうも、ひのきですm(*_ _)m
本日はこちら、瑜伽神社です
率川神社を出た私は春日大社を目指しますが、その前にどうしても参拝したいところがありました
春日大社一の鳥居を右に曲がり荒池
池を超えてすぐの細い路地を入ったところに鎮座しています
時間が限られる中、何故かわらかないけれどどうしても参拝したかったもうひとつの神社、それが瑜伽神社です
こちらもまた、由緒も何も分からないまま、ただその名前と一~二枚の写真を見ただけで強く惹かれ、どうしても参拝しなければならない気がしたのです
一の鳥居を潜ってすぐ、手水と由緒書きがありました
御祭神だけ確認すると、宇迦之御魂神、、、えっ、ウカ様!
しかもその横に目が行きました
別名を豊受大神様と申しあげ、伊勢の神宮・外宮に鎮まり坐す大神様と御同神であらせられます。
勿論無くはありませんが、ウカ様と豊受様を公式に 同神 と由緒に書いている神社は決して多くはなく、驚きました
そうかぁ、なぜこちらに呼ばれていたのかと思っていたら、ウカ様でしたか
意外と奥行のある境内は二の鳥居から長い石段で山の上へ
この参道がまた一段一段と上がるにつれ空気感がどんどんと変わっていきます
登りきると目の前に美しい拝殿
結構高く、下ではあまり感じなかった風も吹き、とっても爽快な気分です
そしてご挨拶
風の音、木々の揺れる音、鳥の声、背後から照らす太陽
とにかく最高の気分でのご挨拶に感無量
なぜでしょう、凄く胸がいっぱいになりました
境内左手には二社
左手は猿田彦様ですね、お会いできると嬉しいです(*^^*)
右手は、っと、、、久恵比古社、、、久延彦社!! あっ!!
なんと大神神社でご挨拶しなかった久延彦大神が祀られていらっしゃいました
さすがに大田田根子様はいらっしゃいませんが、こちらでご挨拶出来るとは、、、大神神社でご挨拶せずすみませんでした、でもこちらでお会い頂いてありがとうございます、と心より御礼を
境内右手です
こ、これはなんと、、、
右手は一言稲荷社
一言、、、というと御祭神は大国主命の御子でもあるとされる一言主神かと思ったのですが稲荷というとウカ様でしょうか
そしてその左は飛鳥乃御井
枯れずの井戸とされていますが今はお水が無いようです
ただ存在感はありますね
底の部分は石で蓋をされているような雰囲気です
絶景かな絶景かな
高いといえば高いのですが、それ以上に清々しい気持ちで心身が満たされます
山と空のバランスがとても良いのです
来て良かった(*´ω`*)
階段途中に鎮座されているこちらは、、、飛鳥神並社?
そう、瑜伽神社の御由緒
もとは飛鳥京の鎮守として飛鳥神奈備に祀られており、710年の平城京遷都と共にこの地へ遷座したとされており、この山は飛鳥山と呼ばれているそうです
この地へ遷ってからも同じくこの地へ遷った590年頃の創建とされる飛鳥寺(現 元興寺)の鬼門鎮守となるなど重要な神社だったそうです
そしてこちらに祀られているのが、瑜伽大神の荒御魂です
待って、情報量が多すぎる(>_<)
まず、ウカ様が豊受様と御同神とされている
そんなの普通じゃん、とも思われるでしょうが私にとっては境内社等でそう書かれているのも少ないのにしっかりと明記されている神社はそう多くはありません
何故って、、、稲荷神の解釈は多岐にわたり過ぎていてそれが難しい理由でもありますが、ザックリと分ければ 宇賀神、宇迦之御魂神、豊受大神、荼枳尼天 という感じになります
ウカ様は神狐に乗った(従えた)稲荷神で豊受様は天照様の御食津神、宇賀神は蛇信仰が元になったもので荼枳尼天はダーキニー起源なので仏教方面に寄った宇賀神という解釈です
なので一般論として五穀豊穣を司る神を 稲荷神 とするとそれぞれが全て 別称 ということになりますが、上のような起源を元に考えると別なのです
古くからの神社が祀る御祭神はそれぞれの起源に拠っているので宇賀神-ウカ様は良く見かけますが他の三神においては系統が違うのです
おっと、ついついお稲荷様の話になると熱が入ってしまいますが、こちらの御祭神なので良いですよね(*^^*)
勿論、別に扱われてはいるけれどスサノオの子である宇迦之御魂神が叔母(伯父?)にあたる天照大御神の御食津として使えたという可能性もありますので御同神説はあながち無くはないと考えております
次に、都の鎮守であったこと
まだこの次の記事なので全く調べていませんが、平城京の鎮守と検索すると春日大社と出てきます
その後に遷都した平安京の鎮守を検索すると出てくる吉田神社は春日大社からの勧請のようです
さて、、、元飛鳥京の鎮守として果たしてウカ様が祀られていたであろうか
そして瑜伽大神とはいったい
そうなんです、主祭神 ウカ様 が瑜伽大神だとするとその和御魂を祀っていることになりますが、となると主殿に祀られているのが荒御魂ということになります
また、そうであれば御祭神名のところに 宇迦之御魂神(瑜伽大神) と書かれるはずなのです
飛鳥京においては本宮があり当社が今宮とされていたと書かれているのですが瑜伽という名前は後の改称とされていますし、地理的に考えても由加神社本宮との関連性も無さそうです
調べてみると平城京の遷都は710年ですが、鎮守として春日大社が創建されたのは768年
58年のブランクがあります
この58年間は瑜伽神社が鎮守を務め、その間に計画をたて創建した春日大社を鎮守としたと仮定すれば、鎮守では無くなった為に新たに稲荷神を勧請し主祭神に祀ったと考えることも出来るのではないでしょうか
或いは遷座したものの平城京の鎮守としてではなかったために境内社のように 和御魂 が祀られている、とか
じゃぁ瑜伽大神ってどなたなのよ、ということですがやっぱり改称されている 瑜伽 の名前は御祭神を辿るのに頼りにはならない(とても美しい名称ですよ!)
ここで三輪山で覚えた言葉を使って 飛鳥京の神奈備 を調べてみたところ、加夜奈留美命という神様がヒットしました
飛鳥坐神社として今も祀られているそうですが、加夜奈留美命というのがなんと大国主の御子神とされていて皇室の守護女神でもあるというのです
勿論、鎮守といえばその対象に対して一社と思いがちですが鬼門など各所に配置する場合もあるわけなので飛鳥京鎮守のひとつ 稲荷神 がこの地へと遷座し、境内に 瑜伽大神 も遷座させたという可能性もありますね!
そしてびっくり
大神神社にて志貴御縣坐神社へ向かう時にショートカットした平等寺、その前を通り過ぎて少し山を登ったところに鎮座する大行事社に祀られていらっしゃいました!
くぁーーーっ、参拝してないっ(>_<)
まぁつまりは、、、わかりませんでしたm(*_ _)m
でも、それでいいのだ( ̄▽ ̄)
こうして調べ、考えてみることが楽しいし次に繋がっていくのです
これだ!! と決めつけるわけでなければ正解ではなくても良いのです、だって本当の正解って専門家である研究者さん達の間でも確定していなかったりするんですから(*^^*)b
。。。。。。。。。あっ!!!
たった今!!気付きました!!←遅
なぜ飛鳥神社ではなく飛鳥神並社なんだろう、と気になってはおりまして
あすか じん なみ しゃ だと思ってたんですけど
あすか かん なみ しゃ かんなみ かんなび
飛鳥神奈備社じゃないですか!!
飛鳥神奈備 つまり、やっぱり加夜奈留美命の和御魂が祀られているんじゃないですかね!!
というわけで勝手な考察が長くなりましたが、とても素晴らしい神社さんです
すぐ横に春日大社と数多くの境内社、さらに広大な奈良公園とお寺さんがある中、こちらへ参拝される方は(気付かれる方も)少ないでしょうけれど、是非、ご参拝ください(*^^*)b