どうも、ひのきですm(*_ _)m
何回に分けられるか、そして最後まで行けるかわかりませんが(笑)、ホツマツタヱをひと通り読み解いていきたいと思いますが既に触れた部分や理解が追い付かない部分は飛ばしていきますので全訳ではありません
何度か読んで決めたのですが、原文はかなり簡略化されているのでどなたかお一人の翻訳を頼ってしまうとその方の推定にそのまま乗っかるしかなくなってしまう、よって原文を中心に読みつつ悩む所で複数の翻訳を参考にしつつ自分なりに解釈して書いていきますので土地の同定や複数の名による未熟な読み解きになりますm(*_ _)m
実際、相当苦労なさったでしょう方々の翻訳文を読んでいくと、その主語は本当にその人なのだろうかという繋がりになっている場合もあるし名前の比定についても人によって異なる場合があるからです
もし本気で読み解こうとした場合、何度も読み返して各所の理解度パーセンテージを上げていった上でなければ不可能と判断した次第でございますm(*_ _)m
ー ホツマツタヱヲノフ ー
天地開闢の時、二神はトホコで世を治め民を増やし、アマテルは御鏡を足して三種宝を子孫へ授けていきました
わが君に代々伝わる冠はアマテルカミが作らせたもので神のお告げを身に降ろし治世を行われていた
アマテルの治める地はヤスクニ宮と称えられやがてコヱ国のイサワ宮へ、御子オシホミはヒタカミのタカノコウを治め孫ホノアカリはカグヤマのアスカ宮に居たという
弟ニニキネはニハリ宮から名も高きハラミ宮に民を移してシワカミホツマとし長く世を治めたのでイカツチワクルイツノカミと呼ばれた
アマテルはニニキネのサキミタマ クニトコタチのワサミタマ現ると称えワケイカツチノアマキミと名付けた、皇の天君は皆ニニキネのお陰である、と冒頭からアマテルとニニキネの威光が記されています
ー 1 キツノナト ホムシサルアヤ ー
よく出て来るワカ姫は捨てられたあとカナサキに拾われて様々な事を学び育てられたといい、例えば今に伝わる季節の祭りや後に和歌と呼ばれるアワウタなどの起こりについてが記録されている
ホツマツタヱでは随所で神や君の話として過去を記録に残す手法が取られているのでそれがやたら時代や主語がポンポン飛んで解読を困難にしている最大の要因だと思います
その中で面白いと思ったのは、陽が頭(かしら)を出すので東、高く昇ると皆が見るので南、日が沈む西はニシズム(赤黄~茶褐色である丹色に染まるという意味か)、と方角の説明がされるのだが、米と水を釜にかけると火頭煮えて波々煮え鎮む、ともう一つの語呂が書かれています
北はほったらかされたまま、寿命の話に移ったところで宮の後ろを北という、寝る場所だから北をネといい、ネから来たりてネに帰るから北になったという
なんか無理矢理感があってちょっと北枕を連想してしまいますが皇居や神社を考えるとわかりますね、神君に拝する拝殿・正殿の北側に本殿・御座所があります
また北をネ、東をキ、サが南でツは西と書かれていてなぜそうなるのかよくわかりませんがネ国が北陸という事には繋がるな、、、と思ってみたり、そしてよく理解出来ませんでしたが方角と木実から君とは男女神を指すと書かれています
ちなみに沖縄(の中でもさらに地域で異なりますが)では太陽の動きに併せて東をアガリ西をイリと読み南のフェー(ハイ)と北のニシの由来はハッキリしていないのですが西へ沈む夕陽を見にニシ浜へ行くと北向きで見られなかったというのは沖縄初心者だった頃の実体験ですw(余談すみません、はい)
そして話が移ります、イサワ宮にいらっしゃる時に(主語が無い)稲田の穂が虫にやられてしまったのでアマテルを訪ねる(ここも主語がわからない)も天の真名井へ出掛けてしまっていた
ここからもう主語がどこをどう繋いでいるのか意味不明で翻訳されたものを読んでも果たしてそういう意味なのかわからなかったのですがとりあえず田の東に立って扇ぎながら歌を詠む事で祓う事が出来た、ここから 祓い給え という言葉が出来たんだな、と
主語と思われるのがムカツ姫とワカ姫なのですが誰が誰に尋ねて誰が教えたのかわからず、とりあえずムカツ姫が歌い始めてミツメ(侍女達らしい)がそれに続いたというところは読み取れました
オンダカラ(神の宝だから民ということなのか)は喜んでアヒノマエ宮?とタマツ宮を造り、アヒメ宮はクニカケとされてムカツ姫が、タマツ宮はワカ姫が住んだようだ
ほんと、難解極まりないのですがもしかしたら同一人物かと思たムカツ姫とワカ姫は別人のようだ、枯れた稲も若返るとしてタマツ宮はワカ国になった
ワカ姫に恋歌を贈られたアチヒコはイサワに戻り相談するとアマテルよりヤスカワノシタテルヒメと夫婦になるが良いと言われる、ワカ姫はシタテル姫だった? そしてその妹はハナキネというようだ
ー 2 アメナナヨ トコミキノアヤ ー
話は皇子オシヒトが結婚する際の会話
天地が混じり合いメヲ(陰陽)に別れるとヲが天となり太陽を産み、メが国(地)になって月が出来る、その中に神が産まれクニトコタチの世になりトコヨ国となる、八柱の御子が産まれ各地を治めさせたのが国君の始まりでありその中での世継ぎはクニサツチ、八神はそれぞれ五人の子を産み世継ぎとなったのはトヨクンヌ、女神の居ない時代は三世続き、この頃に君臣民のみっつの位が生まれた
つまりこの頃までは男王がひとり入れば良く、妃や女神、また臣下や民といった概念は無かったということでしょうか
コシ国ヒナル岳の神宮で産まれた御子モモヒナギ・モモヒナミがウビチニ・スビチとなり世を継ぐ、この辺りから装束の習わしが定まっていったようだ、五代目はオオトノチ(ツクノヰ)・オオトマエ(イククイ)、六代目のオモタルはカシコネと各地を巡りオウミアツミを柱として東のヤマト、ヒタカミ、西のツキスミ、アシハラ、南のアワ、ソサ、北はネノヤマとホソホコ(チタルクニも国だろうか)を治めた
オウミアツミは近江かと思ったのですが東に大和で南を阿波とすると大阪辺りということになってしまうのだが後の国名とピタリ合っているかどうかもわからない、第六天としてこの二神が多く祀られているのは統治域を一気に広めたからでしょうか
オモタル・カシコネには世継ぎが居らず国が衰えてきたので二神(イサナキ・イサナミ)にトとホコを与えアシハラをツボとして治めさせた、ホコは矛という解釈が多いがトについては別れるようだが占いの卜だという説が多い、二神はオノコロに(各地を平定して?)宮殿を建てオオヤマトとして国を豊かにした
同じ土地という前提で考えると西のアシハラがオオヤマトで東にヤマトという非常に紛らわしいことになるがオノコロというのが地名だった場合、アシハラとは別の土地という可能性も考えられる
また過去に戻る、トコヨ神が東に木の実を植えて産んだハコ国の神がヒタカミのタカマにミナカヌシを祀る、橘を植えて産んだ子タカミムスビはキノトコタチと称えられる、その子アメカカミは筑紫を治め、ウチビニの御子アメヨロツ神はソアサを治めてアワサク(アワナギとサクナキだろうか)を産み、アワナギはネノシラヤマからチタルまでを治めた
ネノシラヤマはつまりネ国の白山ということでしょう、チタルというのはやはり地名のようです
アワナギの子はタカヒト、タカミムスビの五代タマキネとトヨウケの姫イサコをハヤタマノヲと結婚させようとしたがうまくいかず、コトサカノヲが結びつけ(解釈があちこちで違う?)、ヒタカミのツサ(ツとサ、西南か!)のツクバのイサ宮でイサナキイサナミとなる
何の話かと思ったらイザナギイザナミの誕生でタマキネとイサコが元の名前だったようだ、しかも高皇産霊と豊受の姻戚!! ここで既に豊受が存在しているのに驚きつつ、ヒタカミが筑波の北東だということが分かる
というより難しい難しい難しい! えーと...オモタルに跡継ぎが出来なかったので祖父の孫タマキネを男神に、そして恐らく女神に選ばれたイサコも祖先を辿ると同じミナカヌシに繋がるということでしょう
ー 3 ヒヒメミヲ ウムトノノアヤ ー
二神の子の話になる、後日談として綴られているので纏めると最初の子ヒルコはイザナギ40歳イザナミ31歳で災いとなる(厄ということでしょうか)ので三年に満たないけれどイワクスフネに載せて捨てたのを翁が拾い西殿で育てたという、、、ワカ姫?!
西殿でということはすぐ近くで拾い育てた事になっておりワカ姫として成長していたことを考えると本当に捨てたのではなく後継者には出来ないので臣下に育てさせた、調べてみると一度捨てたということにすれば厄が祓えると考えられていたようだ
ヒルコは一般的に蛭子、つまりエビスとされ事代主とも習合されているがここでは姫でありしかもシタテルヒメということになりますね、ただワカ姫やシタテル姫というのもひとりを指すわけではないので時代が変わると人物も変わっている可能性が高いので一緒くたには出来なさそう
二神は再び世継ぎを産もうとして記紀で有名な手順を行うも未熟児が産まれてしまい今度こそ芦船に載せて流してしまう、二神は天に相談しフトマニ(占い)の通りにやり直してアハチシマ、イヨアワフタナ、オキミツコ、ツクシ、キヒノコ、サトウシマを産みハラミ宮へ移る
八嶋とあるが淡路島、伊予と阿波、沖津、筑紫、吉備、佐渡だとひとつ足りないけれどハラミを入れれば八国か! ただこれらは地名であってウムというのが国として成立させたという意味なのかそれぞれの国を治める子を産んだ(ただし世継ぎに相応しい子達ではなかった)という事なのかわからない
そもそも世継ぎが上手く産まれず折角手順をやり直したのに子を産むより先に各地を平定したというのは不思議でもあるけれどそれもまたフトマニの結果であったと考えることも出来ようか
各地を治めたので改めて世継ぎを作る、産まれた日の神ウホウルギは天に送られ御柱の道を学んだという、そしてハラミ山はオオヒ山とされトヨケは諱ワカヒトとした
ここまで出てくる天とは神話的に考えれば宇宙ということになるでしょう、現実的に考えれば日本ではないどこかに居る上の国、そう考えると今我々が考える国津神の多くはその元を辿ればほとんどが繋がっていることから天と国の線引きに違和感を感じます
二神は筑紫でツキヨミを産むとワカヒトの補佐をするよう天に送った、そして慈しみ育てられたヒルコはアメノイロト(アマテルの妹として訳されている)としてワカヒルメとなった
つまりワカヒルメとなったヒルコと和歌の元だと1のアヤで書かれていたワカ姫は共に一度流され育てられているので同一人物なはずですが、ワカ姫のワカが和歌の由来と言われてもワカヒトにもワカが付いているし中々難しいものです
そしてスサ国で生まれたのがスサノヲ、イサナミは我が子が暴れる事に責任を感じてクマノ宮を建てた、、、熊野本宮はスサノオと諾冉を祭神として祀るとされていますね
ここ、最初は所謂熊野大社を建てて魂を祀ったということかと思ったのですが、ここまでを考えると熊野を治めさせたという事になるので一箇所に留めたということでしょうか、個人的には父母がハラミに住んでいるならば手元に置いて管理した方が良さそうな気はしますが
二神が産んだトノはアマノハラミ(富士)、ツクバヤマ、アハチ、ツキスミ、クマノだと書かれており、このトノを殿、つまり宮であるとすればこの国の始まりは富士、筑波、淡路、筑紫(?)、熊野が拠点だったということになり唯一ハラミだけにアマノがつけられているのはアマテルを産んだ地だからでしょう
...!? ソサで産まれたソサノオ、それが熊野なのでソサとは熊野というか紀州辺りだということになりますね、ちなみにクマノ宮は隈之宮という字が当てられ奥まった未開の地という意味だとされているようです
ー 4 ヒノカミノ ミツミナノアヤ ー
続いて突然登場するモノヌシの問いにオオヤマスミが答える形でその前の時代が語られます、ホツマ国へ来たクニトコタチの八御子の中の一人が東の果て波高く陽昇るヒタカミでタカミムスビとして国を統べた
ここは難しい、八御子全員とされていたり、タカミムスビと共に治めたとされていたりもするのですが個人的には八神は各地を治めたと先に書かれていますし、イザナミは五代タカミムスビとトヨケの娘ですからやはり八御子のうちの一人だと...五代タカミムスビ?!
そうだ、この辺りの神代においては継承に真榊500本の年月が経ったと書かれていましたのでそれぞれの地で継承が続いておりヒタカミを治めていたのがタカミムスビということになります、っていうか神世〇代目となっているけれどそれぞれの代でさらに細かく〇代目が存在するという...でも他の七神はわかりませんがタカミムスビはちゃんと継承され続けているのになぜトヨクンヌが三代目になったんだろう(この先で分かるだろうか)
タカミムスビはハラミ山に常世の花を植え香久山とした、、、つまり東日本の海沿いにヒタカミを始まりとして富士を拠点にしたということになりますがこの記述によると香久山というのは固有の場所ではないことになり、富士を最初に開発したのはタカミムスビということになるのかもしれません
ここで真榊が継承に必要な物であることが語られ、五代目タカミムスビのタマキネはタカマに天上神を祀り東の君トヨケと呼ばれるようになります...あれ? トヨケは天にいらっしゃるのかと思っていたけれどめちゃめちゃハラミに居てタカミムスビだった! っていうかイサナミのお父さんぢゃん!! しかも妻はトヨウケでしたよね...トヨケとトヨウケ、間違いそうです(>_<)
イサナミは父に世継ぎが欲しいと相談しカツラキのイトリ山に社を建てトヨケ自らが禊をして祈る、イサナキも目を洗うなど禊をして月の日を整えて漸くアマテルが生まれます
イサナギが二人で各地を巡り国を治めてヒメミコ産めど継子無く、と嘆いているので世継ぎは皇子のみとされており、漸く産まれたアマテルは男神であることが分かります
また、禊でもアマテルが産まれた時にもヤマスミが登場しており大祖父といった呼び方もされているのでオオヤマツミもハラミを治めていたタカミムスビの子孫、つまり親戚ということになるでしょうか
アマテルを産湯に付け産衣を縫ったのオバのシラヤマ姫、赤子が あなうれし と言うのを聞き名を尋ねるとウヒルギと名乗ったのを聞いたという、二神はオバをキクキリヒメと称えたという、つまりココリヒメはイサナギかイサナミの姉か妹で名付け親だということになります
そしてハラミがアメノが付けられたりアマノハラと呼ばれるようになったのはアマテルが生まれた地だからですね(タカマガハラ?!)
いやー常識を知らない助けになりますね、オバと言っても伯母だと姉、叔母だと妹ということになるということを情けなくも今更知りましたが音だけでオバというとどちらのことか、さらには夫婦どちらのオバなのかわかりませんね
8000回の禊をしたトヨケがカツラキからハラミへ来るとアマテルを連れヒタカミのヤマテ宮で育てていく、二神は皇子を任せオキツ宮へ帰ったという
ー 5 ワカノマクラコトバノアヤ ー
二神がオキツボに戻ると民の言葉が乱れておりそれを直そうと五七のアワ歌と作ったといいナカクニがアワ国と呼ばれるようになったという
さらにツクシに移り宮の名前がオトタチハナノアワキミヤと呼ばれるようになり生まれた皇子はモチキネ、月のイメージから女神として描かれることの多いツクヨミも皇子であることになります
ソアサ国を経てソサに至ると宮を建てトコヨ里と呼ばれるキシヱ国へヒルコ姫を呼び戻すと花木の下でウタ(つまり和歌)を教えたという、ここでワカ姫に繋がるんですね!!
ここで生まれた皇子ハナキネは素行荒く、彼が山に放った火を防ごうとしたイサナミは火の神カグツチを産むも火に巻き込まれてしまう、それでも土の神ハニヤスとミヅミツハノメを産み漸く火を鎮めたがイサナミは亡くなり有馬に葬られたという
...有馬???と思ったら温泉の有馬ではなく熊野に有馬という土地があり花の窟神社が祀られているんですね!! いやはや、各地の伝承や神社を紡ぎ併せて架空の話を作るにしてはあまりにも壮大過ぎて読めば読むほど作り話、つまり偽書だとは思えなくなりますね
記紀では産まれただけで母殺しのような扱いを受けているのに現代までしっかり崇め祀られているのが不思議だったカグツチですがホツマツタヱの通りであれば我が子が付けた火を止めるために産んだ神だったんですね! 自分の行為によって母を失った、だから記紀にはスサノオがやたら根国の母の元へ行きたがって描かれていたのか
この火というのも、もしかしたら騒乱を招いてしまいそれを収めようとした戦で命を落としたのかも、となると産んだとされる神々は配下武将などであった可能性も考えられます
イサナミが亡くなった事を告げたのはココリ姫、会うのを止められるも見に行くとその姿には既にウジがたかっていた、恥ずかしい姿を見られては恨みますと醜女に追われ桃で撃退した話はその夜にイサナギが見た夢として書かれています
二神は黄泉比良坂で会いイサナミが「ウルワシヤ カクナサザラバ チカフベオ ヒビニクビラン」と言えばイサナギは「ウルワシヤワレ ソノチヱモ ウミテアヤマチ ナキコトヲ マモル」と誓い禊を行います
ここでの解釈も少し分かれていますが私的には「あぁ愛しい人、こうして私が追い返さなければ日々多くの人が死ぬ」「あぁ麗しき人、誤ち無きよう多くの民を産もう」という感じ、つまりは最愛の人を亡くして後追いをしようとした夫をあなたまで死ねば国は荒れ民が苦しみますと諭し、思い直したイザナギはしっかり治世を続けると誓った、その後の禊は黄泉の穢れというよりもその様な考えに至ってしまった自らを禊いだのだろう
黄泉の国へ降りていく話は地下洞窟へと向かうように描かれますがイザナミが葬られたとする熊野有馬の花の窟神社は岩に掘られた岩窟になっておりまさにその情景が浮かぶようです
記紀のようにここでココリヒメの名は書かれていませんが妄想を膨らませるならば、黄泉比良坂で会う二人の取次を成したのが巫女ココリヒメだったのかもしれない、所謂イタコのようにイザナミの魂を下ろしたのではなくイザナギを眠らせ黄泉の国の手前まで連れていき呼び戻したという話になったのかもしれませんね
イサナギは筑紫アワキのナカ川で所謂住吉三神を産みカナサキに祀らせる、アツ川でワタツミ三神を産みムナカタに祀らせる、シガ海でシマツヒコとオキツヒコをアツミに祀らせた、これは禊、つまり思い直して政を行い治水をしていったとも考えられますね
禊で産まれた神々は各地を渡り治世を行う中で産んだ御子達だったということでしょうか
妻を追うは恥となる、葦を引いて実りをもたらした事でアワ国はヤマトだと称えられているとトヨケは言ったという、ここからアワが葦原中国、ヤマトというように呼ばれていったようです
ー ー ー ー ー ー ー ー
ホツマツタヱは40のアヤ(章)に別れておりここまでが1~5になります、非常に読みづらかったかと思いますが、さてどう思われたでしょうか
ちなみに私、一度サラッと読み、続いて大物主に特化しつつも二度目を読み、三度目でこうして纏め始めたのですが実は今回の記事は一旦書き終えた後にもう二度三度原文と記事を読み比べながら書き足し書き直してこのように落ち着きました、これでもまだまだ足りていない...
しかも読み解き記事を打ち込みながらメモ紙に殴り書いておいたキーワードを時々見ていかなければならず、そのメモ紙も次々と埋まっていくけれどバラバラになっていくのでどこかで書き直さなければならない、これはもう独特の言い回しなどが多く含まれる外国語の小説や専門書の翻訳よりもキツイ!!(爆)
恐らくその苦難を乗り越えて全文を終えた後でもまだ、二度三度と読めば読むほど自分が理解出来て居なかった部分が続々と見付かっていくでしょう、、、これ、最後までちゃんとやり切れるんだろうか...
とりあえず頭がパンクするので細かな土地の同定などある程度は流していますが、二尊は突如男女神で産まれた神ではなくアワナギの皇子とトヨケの姫というしっかりとした婚姻で各地を開拓しながら世継ぎを産み育てていく、ヒルコもただ捨てられたわけではない、むしろ二人目の未熟児と話が混同して伝わるようになってしまっているようです
手の付けられないスサノオに愛情を注ぎ続けたイザナミ、王でありながら後を追いたくなるほど程に妻を愛したイザナギ、その悲しみと絶望を乗り越え国造りを進めたというしっかりとした話になっています
天にも届く美しき富士で天照大神は誕生し高天原と呼ばれるようになった、高皇産霊に育てられ東北~北関東辺りの日高見へ降り立って葦原中つ国を治めて行った
記紀にツクヨミがほとんど出てこない理由はワカヒトの補佐だったから?しかし補佐といえどもこれほど名前が出ないとなるとトヨケの元に残ったのだろうか、スサノオはその粗暴さ故に母の死まで招いた事で冷遇されたのだろうか
謎多き神話の神々が物凄く現実的になり、話にもちゃんと繋がりを感じられますね
史実かどうかはわかりませんが少なくとも説得力はあるし、しつこいようですが記紀から各地の地名や伝承を交えてこれだけのストーリーを創作したとしたらそれはそれで物凄い天才作家さんだと思います
さぁ、このペースで、しかもこの複雑な内容を頭に入れながら読み続けていける自信がないのですが続きを読み解いてみたいと思います