日々是"吉"日

ゆるゆるなスピリチュアルでパワースポットやパワーストーン、原石、お香などを楽しんでいる日々の日記です。

ホツマツタヱを読む 弐 6・7のアヤ

 

 

どうも、ひのきですm(*_ _)m

 

心折れずに第二回を書き始める決意が出来ました

 

え、大袈裟? いやいや、もうほんと、知能が高くはない私には物凄い脳内エネルギー消費でありながら整理蓄積が追い付かなくてかなりキッついんですw

 

というわけで、6のアヤから読み解いてみたいと思います

 

 

ー 6 ヒノカミソフキサキノアヤ ー

 

さぁ、のっけからいきなり大変なので噛み砕いてしまいます

 

ヒノヤマに新宮を建てヒタカミから遷ったアメミコ(アマテル)に二神の勅を受けたカンミムスヒのヤソギネが妃探しをしたようです

 

クラキネの娘マス姫モチコ、コマス姫ハヤコ

ヤソキネの娘オオミヤ姫ミチコ、タナハタ姫コタヱ

クラウチの娘サクナタリセオリツ姫ホノコ、妹ワカ姫ハナコ

カナサキの娘ハヤアキツ姫アキコ(シホノヤモアイゴ)

ムナカタの娘のオリハタ姫オサコ、トヨ姫アヤコ

カスヤの娘イロノヱ姫アサコ

カダの娘アヂコ

ツクバハヤマの娘ソガ姫

 

クラキネはタカヒト(イサナギ)の兄弟ですからその娘はアマテルのいとこ姉妹ということになりますね

 

アマテルはヒノヤマをオオヤマと変えオオヤマトヒタカミのヤスクニノ宮で太陽神になり東西南北に配された12姫は月毎に君へ仕えた

 

生まれてからの待遇もそうでしたがアマテルは余程期待された逸材だったのでしょう、四方12月に配された姫の中心は太陽、天文学というか風水というか、まさに太陽神ですね

 

やがてアマテルはセオリツ姫に惹かれ自ら宮降りて会いに行った事からセオリツ姫はアマサガルヒニムカツ姫と呼ばれ、内宮に迎えられた

 

アマテラス男神説は元からあったと思いますがセオリツ姫妃説はホツマツタヱから始まったのだろうか、セオリツ姫が宮上がりして空いた所にはカナヤマヒコの娘ウリフ姫ナガコが入ったようで12妃の形は崩さなかったようで、13人目のウリフ姫がうりふ月、つまり閏月の呼び名になったというのはなかなか興味深い

 

もしかしたらこの話はユリウス暦の導入という意味合いも含まれているのかもしれないと思ったけれどユリウス暦の始まりは紀元前45年と言われているので伝わって来るまでの年数を考えると大分年代にズレが生じることになります(もしくはそれが正しい?!)、それにしても瀬織津姫と速秋津姫が共にアマテルの妃として出てきたのにはちょっと驚きです

 

民政の補佐をしていたツキヨミは鎮まらないイヨに派遣されるとトノ宮で見事に治めたという、噂をすればなんとやら、ちゃんとアマテルの側近に居ました

 

チタル国のマスヒト コクミが治世を怠ったためタマキネ、トヨケですね、は自らミヤツ宮でサホコ(サホコチタル?)を治め、ヤソキネにヒタカミを治めさせタカキネをアマテルの元へ派遣、ツキスミはシマツヒコから七代目カナサキまで治めており平和な月日が流れた

 

ミヤツからの急使にアマヒカミ(アマテル)が向かうとタマキネはトコタチの教えを伝え洞を閉じて崩御され、その上にはアサヒカミが祀られた

 

帰ろうとしたアマテルを民が止めたためミヤツに留まり、ムカツ姫はヒタカミにトヨケ神を祀り、アサヒ宮にはモチコ、ハヤコ、アチコが仕えた

 

ヤソキネの弟カンサヒがマスヒトに命じられツハモノヌシとコクミを補佐に指名するとアマテルは三局を残してソサノオとアマノミチネを連れて帰った

 

ソサノオもアマテルに仕えていた?!

 

国絵、つまり地図を作るよう命じられたヒノハヤヒコはヤマトを巡って全てを描いた、神代の伊能忠敬ですね

 

アマテルはオモイカネに宮を作らせイサワに遷った、ここでムカツ姫はフヂオカアナのオシホヱでヲシホミミノミコオシヒトを産む、先にモチコが産んだ子はホヒノミコトノタナト、ハヤコが産んだ三つ子はオキツシマ姫タケコ、ヱツノシマ姫タキコ、イチキシマ姫タナゴ

 

暫く後にアキコが産んだタダギネはアマツヒコネ、ミチコが産んだバラギネはイキツヒコネ、トヨ姫はクマノクスヒヌカタダを産み、御子は五男三女となった

 

宗像三女神はアマテルとハヤコの子だった?!

 

南殿に橘を植えてカグ宮、東殿に桜を植えウオチ宮として君は自ら政治を行い、全ての民が豊かになった

 

ツキヨミの妻イヨツ姫が産んたモチタカはイフキヌシである

 

気吹戸主?!はツクヨミの子だった?! もしくは主だからその職を継いだということも考えられますね

 

ネ国とサホコを統べよと言われたハナキネ(スサノオ)はヒルコとミクマノノ トミガタスケテ ノチノキミ、ここは分かりづらいのですがどうも熊野に居たけれど後に君となった、つまりネ国とサホコを治めたということでしょうか

 

ナチの若御子ヌカタダがイサナミを熊野神として祀る、それはシコメがシヱを枯らす(魂を枯らす?)神であり黒い鳥が群れたのでカラスと名付けられた

 

烏の命名から熊野とカラスの繋がりがここで描かれていますがなぜ突然イザナミが魂を枯らす醜女神になってしまったのだろう

 

イサナギはアワチ宮で崩御されるが天に昇るとアヒワカ宮に降臨し留まりタガの神となった

 

ヤマトヤス宮をアメノヤスガワへ遷したヒルコ姫はオシヒトを育て、ネとサホコを治めた、シタテル姫とアチヒコは夫婦となり生まれた子はタチカラオのシツヒコである

 

難しいーーーっ!  突然シタテル姫と呼ばれるようになっていますが、つまりタヂカラオの母はヒルコだということになります、そして太陽神の世継ぎを育てるほど信頼されていたんですね

 

 

ー 7 ノコシフミサガオタツアヤ ー

 

ふぅ...冒頭から難しい、どうもサホコでマスヒト(役職でしょう)を務めていたクラギネ(イサナギの兄弟でモチコ・ハヤコの父)が娘婿に後を継がせたけれどそのシラヒトは妻と義母を叔父の元へ送ってしまいさらに伯父が妹と姪である二人を犯すというめちゃくちゃな状況に陥ったのに罰されないのでなんとかしてくれ、という相談をツハモノヌシが持ち込んだようです

 

...あっ!! 内容と違うところに気づきました、~主 < ~物主 < 大物主 という感じで役職があるっぽい(違うかもしれないけど)

 

宮中へ呼びつけて問うと、クラギネが離縁したから歴とした私の妻だと言う、何様かと問うと責任を伴うマスヒトの職に就いていながら民だと言い切ったので怒りを買い罰せられる、さらにシラヒトが呼びつけられ義母に想いを寄せたのを妻に知られた(嫌がられた)ために二人を追放した事がバレて罰せられた

 

うーん、むちゃくちゃですね、義母に手を出して嫁が嫌がったから両方を追放し、その先で今度はその二人に手を出したのが伯父、でも実はその二人(伯父と義母)は夫婦だったという、こんな話が物凄く丁寧に描かれているというのは考えさせられます

 

当時の地方では近親における色恋がまかり通っていた事を示しつつここで悪事を罰する法律が整ったということなのか、でも記紀でも似た話があった事を考えるとこれが伏線となってまた似た話が出てくるような気がしますね

 

これにより罰せられたカンサヒの兄でありアマテルの伯父にあたるヤソギネ夫妻がネ国を治めることになり後にシラヤマ神と呼ばれるようになる

 

これで一件落着かと思えばそうではなかった、彼がイサナギを祀り弟クラキネは祀らなかったというのが尾を引いたのでしょうか、その娘であるモチコがクラコをカンサヒの子アメオシヒに娶らせ自分の義理兄としてマスヒトの地位に就けたことでシラヒトとコクミの罪は減らされヒカワへ流されるところをアメオシヒは部下にしてしまう

 

ここから二次事件へと発展するのかと思いきや、ソサノオはこれにて一件落着と参拝へ向かい、、アカツチの娘ハヤスフ姫と出会う、結婚しようとしたがソサノオはまだ宮を持っておらず出来ずモチハヤが泊まらせてあげていたようだ

 

話は繋がっていた!! 内宮がトヨ姫を召しモチハヤが后から下げられたのでソサノオが耐えかねて剣を持ち出したがハヤコが止め、イサオシナラバアメガシタ、つまりやるなら準備を整えて徹底的にやれということか、その始終をハナゴ姫(誰っ)が見てしまったが知らぬ顔をして内宮へ伝えた

 

ムカツ姫はタカマへのアマテル御幸に合わせモチコハヤコを呼び、面倒は見るからツクシでじっとしていなさい、タナキネ(ホヒタナヒトでしょう)は残します、三姫は連れていきなさい、必ず時が来るから待ちなさい、と懇ろに諭した

 

これを受けたツクシのアカツチがウサノミヤを新しく建て新たな局としてモチコハヤコを迎えたが従わなかったので内宮へ知らせると三姫をトヨ姫に任せ二人を追放、激怒したふたりはヒカワへ行ってコクミも加わりオロチのように怒り続けた

 

記紀に繋がってきました、同じく収まらないソサノオは田の畔を切るなどし暴れ怒られさらに逆上、班馬を穴を開けた屋根から投げ入れ驚いたハナゴ姫が驚いて怪我をし亡くなってしまう(これだ!!)

 

君は怒りならがも世の中は我らが日月のように和らげることで民が安心して暮らせるのだと諭すがソサノオは岩を蹴散らし尚も怒ったのでアマテルは岩室に入り戸を閉めてしまったので世の中は収まらなくなってしまった

 

オモイカネは子様子を伺わせ臣たちは話し合う、ウスメ達が歌い踊りカシマ鶏を鳴かせると君は顔を覗かせる、そこでタチカラヲが手を取りツハモノヌシがしめ縄で閉じた

 

ソサノオの咎は重く死刑に処すると決まったところでムカツ姫より、神に祈りハナゴは一命を取り留めたので罪は減ります、スサノオの仕業はシムノムシなれどサガナクツツガナラン、つまり本人もそうしたくてしたわけではないでしょう、という母のような優しさが届く、そして所謂 放逐 の罰に留められたようで神が戻り政を行うようになると世の中が明るくなった、これこそアマテラス

 

とある訳者は、天岩戸開きを神話から実話のように上手く作っていると考えるようですが私としては前後関係を考えてもこちらの方が実に理にかなっていて、ここからキーワードを切り取ったからこそ髪爪を抜いて追放したという話になってしまったという方がしっくりきます、それこそが創作手段だと言うならばそれはもうそれで素晴らしいからアリ!

 

皆が喜んでいるとアマテラスヲヲンカミが出てこられる

 

サスラヲ(流離の身となったスサノオ)は、父の勅に従ってネ国に行き姉に会いに行きます、と願い出て許されたのでヤスカハベへ向かうが足音が轟いてワカ姫は国が奪われると驚き戦支度で待ち受ける(...!?!?)

 

根の国に行けと言われたので姉さんに挨拶してから行こうとしたんです、疑わないでくださいと言い、姉からその証明はどうするのかと問われ、ネに至ったら子を作ります、娘なら穢れており息子なら清いと誓います

 

この後が少し難しい

 

昔君がマナヰで御統の玉を濡らしてタナキネをモチコに産ませました、ハヤコと結ばれるとその夢に十束剣が三つに折れ噛み砕くと三つの玉となり三姫が産まれました、私が穢れていればその姫達を引き取り共に恥を受けますと近い、三姫はオキツシマ、サカムエノシマ、イツクシマに流離しサスラヲのカゲノミヤビノ過ちを晴らした後に帰った

 

本当にここはとても難しい、このまま受け取れば他の訳者さんの言う通り、スサノオがハヤコと三姫を産み穢れている事になってしまい、三姫が禊をして許されてから戻ったということになるのですが、そもそも最初になぜ昔タナキネをモチコに産ませたという話を挟んだのか意味が通じない、さらに同じく追放された身ではありますが君の元妃ハヤコを娶ってもう一度同じ三姫を産ませ同じ場所へ行かせて禊がせる意味がわかりません

 

そもそも6のアヤでアマテルがハヤコに産ませた三姫として既に書かれているのですから、そこを事実として考えればハヤコはツクシへ蟄居を命じられながらも連れていった娘三人を放棄したため、トヨ姫によって面倒を見られていたが三島に送られていたのでしょう、自分が穢れていた場合は母の罪を被ってしまっている兄の娘を私が育てます、という意味だったのではないだろうか

 

この部分ではスサノオヒルコに誓いを立てただけであってまだ結末は出ていないにも関わらず、ひとつの話として捉えてしまうと思いっきり勘違いしてしまう場面では無いだろうか

 

もしこの後のアヤで結末が出てこなかったらそれはそれでここでの混乱をさらに大きくするので、丸く収めるにはそのように考えるしか無くなってしまったのも理解出来る

 

だいたいおかしいんじゃ!!  身分ある立場で近親に手を出し罰せられる話から始まって起きながらそのアヤの結びで元兄嫁と交わって身の潔白を証明するなんて許されるであろうか

 

このアヤを結ぶスサノヲの出生について二神が残したという文を私なりに解釈して纏めてみる

 

天順に蝕みあり穢れている状態で産んだソサノヲは魂が乱れ国を荒らしてしまった、それは親の過ちである、男は父となる覚悟を持って妻を抱け、女は母となる覚悟を持って夫と寝よ、全てを整えた上で契りを交わすべし、女には月のものから三日空けて朝陽で清め拝めば良き子を産む、間違って穢れたまま孕む子は必ず荒れる、前後ろに乱れ流れた我が恥を後の掟とする、これを忘れてはならぬ

 

イザナギイザナミの話においても手順や生理の話が出てきましたのでここでも生理について書かれています、つまりは陰陽であったり易学や占いという感じでしょうか

 

実際に妊娠に適している期間というのは排卵日の四日前から一日後であり生理が終わってから三日ほど空けてからというのも合っているのではないでしょうか、それをズラしてしまうと安定していない時期になるので妊娠しなかったり不安定な子が生まれるという考えが当時には強かったでしょう

 

勿論、そういう常識の中で産んでしまった子には家族も周りもそういう対応をするでしょうから本人もそういう感覚を受けて育つのでよりやさぐれる可能性が高い

 

皆が皆というわけではないでしょうけれど、仕来りに従い一度捨てられたヒルコ、身を呈して我が子を庇ったイサナミ、義理の弟の助命を願ったムカツ姫がそのあたり寛容だったのも女性であったからこそ、かもしれません

 

そしてイサナギは、全て任せてしまったが為に妻を失うことになった後悔から、男である自分こそが理解していなければならないと手紙で自らの恥を晒してまで大事な事を子孫に伝えたかったのではないでしょうか

 

もしくは、その後も乱れる事が多かった事を憂いたオオタタネコが残したかったのかもしれません

 

 

ー ー ー ー ー ー ー ー

 

 

いやー、ここでもいくつか進めてしまうつもりだったのですがあまりに重たくて一旦区切りますw

 

上でも書きましたが、これがもし真実だとすれば余りにも記紀とは異なり、またなぜあれほど繋がらない不思議な話になってしまったのかと言うことが伺い知れます

 

しつこいようですが、もしこれが真実だとすれば

 

そもそも記紀の成り立ちを考えてください

 

国書、歴史書と呼ばれる書物のほとんどが騒乱によって焼かれてしまったので改めて作成させたのが古事記日本書紀だとされています

 

つまり、僅かに焼け残った欠片や読んだ記憶だけを頼りに書かれたものなのです

 

ガッツリ研究して読み尽くし記憶だけで語れる人であってもこれだけの書物、いや、本来はこれ以上にたくさんあったでしょう、それらをしっかりと記憶しておくことなど出来たでしょうか

 

もし、ホツマツタヱがあちこち焼け落ちたり忘れてしまったりで断片になっていたとしたら、と考えた上でもう一度読んでみてください(私のごちゃごちゃしたやつで申し訳ないw)

 

慣わしとして穢れのうちに産んでしまったヒルコと未熟児だった二人目はどちらも流されているわけですから混同しやすい、治世の為に各地を飛び回っているアマテラスと内宮として代わりにあれこれ指示を出していたムカツ姫、誓約でのワカ姫とアマテルの子における分かりづらい話、この辺りが混同されてアマテラス女神化されてしまった可能性もある

 

ツクヨミに関しては登場が少ない為にただ省かれたかもしれないしスサノオにおいては前後するそれぞれの話がインパクトあり過ぎてそれぞれが混ぜ合わされたと考えると記紀のような話になっても不思議は無い

 

ただ、やっぱり納得いかない部分は多く、ハラミが無かった事にされている、この先の話ではありますがニニギが意味の分からない動きをしている、といった事を考えるとやはり政治的な理由があって意図的に書き換えられている可能性の方が高い気もします

 

勿論、これも既に書きましたが、元の文章が不完全であればあるほどにそれらを繋ぎ合わせて如何様にも創作することも出来るとは思うのでガチガチの研究者であれば、それこそ様々な情報がそれなりに揃っていたであろう江戸期あたりであれば整合性を合わせながら創作することも不可能ではありません

 

記紀の全てがそのまま史実だ!! なんて考えている人なんて居ないでしょう? 同じように、よく出来てるストーリーだけど真実も少しは含まれているかもしれない、とホツマツタヱもちゃんと読むべきですが、しっかりとしているからこれが史実だ!と完全に信じ込んでしまうのもまた違うと思うわけです

 

結局は、得られる情報は出来る限り集め、実際の地理や時代考証、発掘などの結果と合わせてより高い可能性を採用していくことが大切ですね( ^ ^ )b

 

さぁ、、、この7アヤだけで大分疲れましたがw とりあえず8に手を出そうという気力はまだありそうです


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