どうも、ひのきですm(*_ _)m
さぁ、第三回となりましたホツマツタヱを読んでみるの回ですがチラッと見ただけで今回も長い...またひとつのアヤだけで終わるのかどうなることか( ̄▽ ̄;)
ー 8 タマカヱシハタレウツアヤ ー
アマテルの治世により民は豊かになり永く平和が訪れ25本目の真榊を植え替えて節に当たるとネ国とサホコ国のマスヒトの内縁シラヒトとコクミが親も子も犯す、賢所により許され再び国に仕えるが賂を受け取り真面目に働かずついにオロチに舐められて崩れてしまいあちこちでハタレ者達が増え治安が悪くなったと知らせが届いた
これは前のアヤから考えるとオロチとなったモチコとハヤコに組したという表現でしょう
協議が開かれハタレ者とはどんな者かタケミカヅチが問うとアマテルが答える、天にも居らず神でもない、拗れた者共が集まる六つの集団である、ニシキオロチのシムミチ、ハルナハハミチ、ヰソラミチ、ミタルキクミチ、ヰツナミチ、鳴る雷を呼ぶアヱノミチ
彼らは皆ソノシムオヌキトリテワザニモヱツクオゴリヒノの解釈が難しいのですが、日に三度の悩みあり恐れるものではないと言っています、つまり満足に食事がとれていないということだろうか
フツヌシが戦術を問うとカナサキが神威を以て優しさを見せれば収まるだろうと答えるとアマテルはフツヌシとミカツチを部下にカナサキを禊司(司令官だろうか)に任命、天籠弓と羽矢を授けた
六つのハタレはヤマタに分かれ(ヤマタノオロチ!!)て群れ集まっていた、ここで翻訳では9千の長と70万の軍勢だったというがさすがにネ・サホコだけでさすがにそこまでの軍勢は無いだろうから誇張されているでしょうが相当な軍勢となっていたようです、もはや荒くれ者がのさばっているどころではなく完全な反乱のようですね
アマテル神はサクナタリハヤカハノセニミソギシテ(!?)ハタレを破るまじないの案を考えて授け、諸臣はその通りにするがシムミチの戦略に山川溢れ(水攻めだろうか)オロチが炎を吐いた
一旦引いて相談しアマテルより賜ったカダススワラビナワを使い戦うとハタレの戦術は通じなくなった、逃げようとしたがハタレは生け捕りにし乾く日照りに繋ぎ置きついにハタレの長を捕らえた
この辺りは比喩表現なので正確な訳はわかりませんね、鎮圧すると三千のハタレをその地に預けて帰陣したと書かれていますが元の数からすればとんでもない数を倒した事になります(つっこむなw)
しばらくするとオオハタレがネのタテヤマに現れアノまで至ったという、フツヌシが向かうとハタレのイソラ神が野山を焼いて群雲に変えていた、イソラが放った矢をフツヌシは手で掴み指を負傷し急いで帰る
アマテルよりオコジとフキを賜ったフツヌシは弽をして矢を射るがハタレは矢に当たっても蘇る、痛まぬのかと問うとユガケアリどうして痛もうか、と羽矢を射るとハタレは掴み二人は笑った
ここはまたしても主語が無く訳者さんも混乱しているようで、弽を調べると弓を引くのに指を保護する道具だそうですが当たっても痛まず蘇るという表現がされているのでハタレの矢を防ぐ甲冑のようなものだったのでしょうか、フツヌシが反撃してハタレが矢を掴んだという流れだと思います
土産だ、とオコゼ(前ではオコジとなっていましたが)を渡すと、なぜ神は我の好物を知っているのだとハタレは喜ぶ、フツヌシがお前は神の好みを知っているかと問うと黙ったので笑いながらお前を倒すことだと言うとハタレは何故だ!と怒る
お前は傲って扇動するから討つというのだ、と言われると更に怒り岩を蹴り上げ罵ったがフツヌシがオコゼを投げ入れるとハタレ達は奪い合い、その隙にフキを焚き燻し噎せて退却するハタレを追い詰め捕らえ、さらに四方から囲みイソラも捕らえた
するとまたイヨの山からキシヱ国へ攻めてきたとトツ宮から知らせが届く、今度はかつてカナテの名を授けたタケミカツチにフトマカリを与え、ミカツチは急いでタカノに向かった
ヰツナミチが多くの獣を使って襲いかかる、先に捕らえた二人を返せ!返さなければアマテルを捕らえるぞ!と言うとミカツチは我が力は誰にも負けぬと笑い飛ばす、ハタレは怒って攻めるが投げ入れられたフトマガリをハタレ達は貪り食ってしまい全員が捕えられた
これまでは捕らえたハタレをその土地に預けてきたが、今回はミカツチの力が強過ぎて多くが死んでしまった、やり過ぎてしまったと反省しているとアマテルが心配して皇子クスヒを遣わした
なぜ落ち込むかと聞くと多くを殺してしまったからだという、それは人かと問うとそうだと答えた報告を受けアマテルが見に行くと形は猿で顔は犬であった
なぜそのような姿か問うと祖先がマサルに嫁ぎ時を経て皆猿のようになってしまったという、アマテルが魂返しをすれば人になれる、先に死んだ物もその緒を解き放てると諭すとハタレ達は人にならせてくださいと死んだ、アマテルはツハモノヌシとフツヌシ、タケミカツチに命じて猿に魂返しをさせた
この解釈も分かれるようですが、命をもって罪を償う死刑の始まりということかもしれません
ツクシのハタレはナカ国のハナヤマノノに仲間を集めていたのでアマテルはウケモチの孫カタマロを向かわせると...ここも解釈が難しいのですが狼狽したフリをしてハタレが待ち伏せに誘い込んだのだろうか、先へ進めなくなったカタマロがアマテルに相談する
それはキクでろう、キツネとはネからツサを経て戻ったのだ、ネツミを油で揚げて嫌がらせろ、クはちと違う、クは灸の匂いを嫌がる、ハジカミのヲガメガを燻し退治しろという
キクと呼んでいたがキツネとクで対処が違うことからキツネとクツネが居たことになる
アマテルの戦略を用いたカタマロが捕らえるキツネの一部は再びアマテルの民にしてくださいと願い許される、残りのキツネクツネは捕らえられた
ハタレはヒスミからヒタカミ、カグヤマ、フタイワウラにまで至り遂にアマテルが出陣する、テクルマ(輦だろう)の中でセオリツ姫とアキツ姫はアメノミカゲとヒノミカゲ(扇と日傘)をさし、イフキヌシとクマノクスヒは白馬黒馬に乗り従った
二妃を伴うことからもかなりの軍勢だったことが伺えますがそろそろ少し気になる箇所が積み重なってきました、地味にポツポツと大祓詞のキーワードが入っているのですが流れが少し?な感じもするので全篇を読み終わったら大祓詞を読み解いてみたいですね
ヤマタに至るとハルナハハミチが野を焼き矢を射かけて来たがアマテルが用意していたサツサ餅を投げ入れるとサッサツヅ歌を歌いハタレを煽り、遂にタチカラヲがハルナを捕らえ御前に引っ立てる
アマテルはサカニノマカルタマを身に着けセオリツ姫はマフツヤタカガミをアキツ姫はクサナイヤエツルギを持つ
イフキドがなぜ反乱したのか問うとハルナは武勲を立てれば国津神にしてやるとソサノヲが言っているとネのマスヒトが教えてくれたという、真偽を確かめるため御鏡に翳すと翼を持つヌエアシモチが写った、騙し誑かす者は斬るべし!とイフキトが言うとクスヒがクマノ神を呼ぶとカラスヤツキタル
熊野のカラス、八つキタル、、、ヤタガラス!?!?
チを搾られ誓ったハタレは潮を浴び、御鏡に写すと人になりアマテルの民となった、つまり心を入れ替え禊をして許されたということでしょうか
これまでに捕らえたハタレも皆心を入れ替えさせたが残るミツキツネは多く殲滅されることになったがカタが七度までも許しを乞うとアマテルは三人の長とキツネの全てえウケノミタマ(田畑?)を守らせよ、もし違えば速やかに処刑すると約束すればそなたに任せようと命じた
カダはアニヒコをそこに留めナカヒコをヤマシロハナヤマノに、オトヒコを東のアスカノへ、ぞれぞれにキツネを分け田畑の鳥を追わせてウケノミタマとウケモチがカタの神となった(もしくは祀るようになった)
これは所謂稲荷神の始まりということになりそうですね...稲荷派の私としてはこれまでの話よりもちょっと引っ掛かるところもありますが納得することも出来る気がします
残るハタレも改心させたが従わない者は殺されたがアマテルは斬れば遺恨を残す、人になるまで助けておき人になれば民にしてやれと言う
この後は解釈が難しく訳者さんによっても違うようですが私は、この戦で亡くなったハタレや民(天照軍を含む)はタカノ山の魂川に祀られたということではないかと思います
ハタレはまだ残っていたようです、チワヤのアメヱノミチがアマテルを呼び出したのでイフキトヌシが向かい、ハタレを捕らえたタチカラヲが斬ろうとするのを止めイフキドヌシが改心させた
アメヱノミチに従わされてたハタレ達は解放されたのを喜び、セオリツ姫がハタレを人に戻す御鏡を今後も見られるようにとフタミノ岩と名付けた、今も波にうたれても錆びない神鏡としてそこにある
これは御鏡を置いてきたということなのか、御鏡の形代を作ったということなのか、この先を読み進めればわかるだろうか
タカノに化け物が出るというのでイフキヌシが宮を建て祀ると鎮まったことからタカノ神の名を賜った、カナサキは我の代わりにツクシを治めよとスミヨロシ神の名を、フツヌシはカグヤマを司れとカトリ神の名を賜った
雷のように戦ったタケミカツチはカフツチ(神の剣フツヌシか)を賜りタケモノヌシに任命され、かつて国の揺れを鎮めたカナイシツチ(要石鎚?)も与えられた
ハタレを改心させたツハモノヌシはアナシウヲ神としてシキアガタに住まわせウツシヒカンヲジヂとした、これは解釈が別れますがシキを治めさせたのではないでしょうか
ヰチチのタマカエシは心を整える文だとしてココトムスビという名にしてカスガトノを賜った、アマテルは多くを斬ったがタマカエシで乱れを解いた(禊が出来た)のでハタレも神となりココチカスガ(とても清々しい)と言い、里の名をカスガとして翁の森も賜り、カトリ(フツヌシ)の妹アサカ姫を娶らせてカスガマロワカヒコが産まれた
...?! 春日と香取(妹)の子にワカヒコ、アマテルと同じ名が付けられた?!?!?!と一瞬驚いたのですが、よく考えたら若彦、つまり殿の嫡男が皆 若! と呼ばれるのと同じですからね
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いやー・・・やっぱり長かった(苦笑)
まさかの地方汚職(?)からの妃と弟までが絡む反乱はネ・サホコに留まらず各地へ派生して(させて)かなり大規模な討伐になったんですね、この戦の論功行賞によって今にも有名な武神達の名前がつけられたようです
またヤマタノオロチかと思いきや八集団の野党、それぞれは動物で餌で釣ってその隙に罠を使い捕らえるという猟のように例えられていました
前回はサラりと読み進めてしまったのでちゃんと覚えられていませんがこの後にはスサノオの復権について書かれているはず、このアヤまではモチハヤを信じて怒っていたスサノオからハタレの証言からやっぱりスサノオが反乱首謀者かと思わせておいて御鏡が嘘だと見破るという見事なストーリー
おや、、、見事ですねぇ?
良くしてもらって懇意だったモチハヤ(まぁネ国に居ますからね)が冷遇された事に腹を立てていたスサノオがこの一件に本当に絡んでいないのか、絡んでいなかったとして一連の討伐仕置をどう捉えたのかが次のアヤにて書かれるのかどうか楽しみです
また、御鏡の行方についてもとても先が気になる
いやー、ほんと、誰か全体を翻訳からさらに一歩進んだ読みやすいストーリーに書き換えて出版してくれへんかね? そしたらもっと自然と読めるしそれなりに需要があって売れる気がするんだけどなぁ(って調べたらあるのかもしれないけれど)
とはいえ、やっぱり偽書扱いされているもので翻訳が別れる箇所が多く含まれるであろう事を考えると出版までするのは難しいんでしょうねぇ