どうも、ひのきですm(*_ _)m
本日はこちら、海津見神社です
え、急にどこ? って感じですよね(≧∇≦)自分でも思いますw
さて、神社が神社を呼ぶ、神様が巡拝先を決める
そう、玉前神社と南宮神社の参拝記事を書いたことで知ってしまった下総国の玉﨑神社、いやいや年の瀬も迫りそんな時間の余裕は無くて...無くて...無くて...
またしてもですよ、仕事を終えて帰宅しすぐに日付を超えてしまったところで、まぁさすがに起きられなかったらしゃーなし!と早めに眠りに就いた...ら、やっぱり起きるんですよねぇ
もう馴染みになりつつある、早朝からの東京駅と高速バスw 今回は初めての地下バスターミナル発! 到着まで二時間もありますからホットアイマスクまで着けてつかの間の熟睡
いやー便利ですね、実は立地的に最寄り駅から神社までが1時間25分ほど、つまり現地までの往復に6時間ほど掛かるのにさらに神社までの往復で3時間弱はかなり痛い、、、どうしようかと思っていたら、なんと銚子犬吠行きの高速バスが停まってくれる飯岡バス停が神社まで10分程度!!
当然ながら参拝後は...ですが片道でも歩く距離が最小で済むとなれば行くしかない! そして既述のように年を跨い寒くなっていてもこの意欲が継続しているのかどうか、と考えたらもうこの勢いのまま行くしかない!と思うに至ったわけです
そしてバス停から玉﨑神社までのナビを入れようとしたらそこそこ近くに海津見神社という名前を発見!! というわけで下総巡拝のスタートです!!(何この急激な千葉密度...)
いやー驚きました、バスを降りると町全体がかなりアレな香りで包まれている、、、あれ? 畜産...っぽさは無いけどそこらではなかなか嗅げないほどの濃厚さはもうまさに牧場とか畜舎のソレである
実はこの後もどこからどこをどうあるいても電車に乗って移動してもずーっとこの香りとお友達状態で何事かと調べてみたら町や市からの「臭いの発生しない完熟堆肥を使用しましょう」という通達や町の方の苦情的なものが見付かりましたw
いやー確かにこの中での生活はかなり厳しい...かと言って恐らく費用的な面とかいろいろあるのでしょうから難しい問題ですね
さて、ここで私の特技 謎の観察力 が力を発揮する
一瞬で 海 神社 の文字が見えたような気がして既に通り過ぎたのを戻ってみたら、看板があった!! 写真なので明るく写しましたが肉眼だと真正面からの陽光と明暗差で全然見えませんw
いやー、しかし時期的な事なのかもしれませんが、離島が大好きでずっと人口220人牛3000頭以上という島に通っていたのでそこそこ慣れているはずですが、この途切れることのない濃厚さは普通の方にはかなりキツいのではないだろうか...さすがにあまりしつこく書きたく無いのでもしお読みいただいて参拝に行かれる場合は今回の一連の下総巡拝についてこの可能性を念頭に入れておいてくださいw
暫く行くと鳥居が見えました(*´ω`*)
地図的に近いは近いけれど海津見さんなのに山裾に祀られているんだなぁ、と思ったら参道の目の前に少し海が見えました(*´ω`*)
さぁ、思いのほか広い境内です!!
あと、ある程度知識のある人は良いのですが一般に 海津見 で わたつみ わだつみ と読める人はそれほど多くはないでしょうしね
いやー朝陽を浴びて静かで長閑だけれど程よくピシッとした気高い御神氣を感じます、あれ? そう、こちらは豊玉姫命が祀られているという情報を目にしていたんですが、そう考えると南宮神社でのピシッとした感じは金山様ではなく姫だったのだろうか
そして脇にはポンプ...?! まさか手水? さすがに受けが空っぽなので動かしてもスカスカですが
と思ったら手水舎がありました(*´ω`*) ただ蛇口は無いので神事などの際にはポンプから汲まれるのかもしれません
いやー近付けば近付くほど神聖な氣が強くなっていき、これほど穏やかな見た目なのにいつのまにか所作から一歩一歩まで凄く丁寧になっている自分が居る
大きな石碑の元には祠でしょうか、奉納者名が並んでいるらしき部分以外は読めな...社殿等整備の記念碑かな
そしてこちら、境内の下部に祠が並んでいるのですが周りがしっかりとした石垣、しかも平たい石を積み上げた物凄くしっかりとした壁に囲まれています、後方の祠は不明ですが手前は八坂神社と社号標があります
小高い山裾の落ち着いた神社、を想定していたのにこの規模、この石塀、そしてこの氣、、、ここは一体...?
それでは石段を上がります!
しっかりとした灯篭、そして狛犬、小さめながらもしっかりとした存在感のお社
規模も氣も想像していたものとは大きく違いほのかな緊張感の中ご挨拶、お社はそれなりに時代の経過が伺えるもののとても立派で彫りにも威厳を感じます
ご挨拶前にすぐ気付いたのが屋根の社紋、銀色に光るのは九曜紋
豊玉姫って九曜紋だったっけ?! これは後で調べなければ、と思ったらほんと有難いことに由緒が書かれておりました
そう、こちらも日本武尊に由来するものかと思ったら違いまして奈良時代に渡来した海人族系(後述でちょっと調べてみます)が祖神として祀ったものでした! というかむしろ大綿津見、豊玉姫、玉依姫を祀る海岸沿いの神社は渡来氏族が祀るのがほとんどでそうでなければ漁師さんが祀るもの
そして妙見菩薩とされたことで九曜紋が使われるようになったんですね、そうか、九曜紋の中心が北極星とされていて妙見信仰のシンボルなんだ!(今知りました)
そして妙に納得、妙見菩薩は廃仏毀釈により天之御中主神として祀られるようになる事が多く、そういう意味では感じる氣がとっても似ている!! けれどちょっと待って
こちらの場合は妙見菩薩が神道神になったのではなく祖神として祀られた豊玉姫が元だと書かれているならばもっと女神っぽさがあっても不思議は無いはずなのに...なぜ?!
いや、、、別に私に能力があるわけでもなければいつも勝手な感覚だけで言ってますけども...にしては...
そうそう、こちらの狛犬さん達も凄く素敵です(*´ω`*)
さて、境内左手にはこちら大山阿夫利神社、ちょっと意外でした
社殿脇には絵馬ではなく筒?と思ったらその昔玉の浦には霊石 天の岩笛が打ち上げられていたことに起因するそうです
うん、素晴らしい(*´ω`*) ...と、ここに来て気付きました、厳密な氣が社殿からではないことに...?!
ということは、、、とその方向を見ると不思議な窪みがある
道のようで道ではなく御神砂でも無さそうだけれど明らかに氣の出処がここなのではないかと感じた私はこの写真を撮った、そして恐る恐る近付いて行って思わず唸った
剣に巻き付いた龍の石像!? 少し近付くまでわからなかった!
剣に巻き付いた龍といえば倶利伽羅剣でお不動様に多く見られる、そういえばご由緒の末尾に枯れてしまった湧水に龍神が祀られていたと書かれていた!!
さすがにこの場所が湧水だったようには見えないけれど、この窪地は物凄い神聖な氣に満ちている、まさに境内に入ってから感じていたものの最も濃いのがこの場所であり、倶利伽羅像を認識する前からここだと感じたのだから
もうこればかりは写真からでもしっかりと伝わるのではないでしょうか、そしてお社に心からご挨拶してもピシッとしていた氣はこちらで龍神様へご挨拶し、暫し御前にしゃがんで居たからかこの後にはとっても柔らかな氣に変わっていた
ほんといつも不思議です、何かしらの氣を感じた時にその元であろう場所へご挨拶すると急に柔らかくなるんです、これってご挨拶をしたからだと思っていたのですが、いや、勿論それもあると思うのですが、もしかしたらその一番濃密な場所で心身を集中したことで自分自身の氣が馴染むというのが大きいのかもしれないとなんとなく思いました
いやー、びっくりした
そう考えると、南宮神社では金山様の氣が強く、こちらで漸くと思ったら倶利伽羅龍神様の氣が強く、勿論どちら様も素晴らしくて有難い事この上無いのですが豊玉姫様の氣を感じられる場所って難しいものですねー
あ、でも豊玉姫もまた龍神とされる海人族の姫ですから、そういう意味では姫だから柔らかいとかそういうことでも無かったのかもしれませんね
境内脇の道から下って見渡す境内がとても神聖で美しく柔らかな氣に満ちている、勿論太陽のせいかもしれませんが、この柔らかさこそが豊玉姫様の氣なのかもしれない
いやー、実はこぢんまりと祀り続けられているお社だけの質素な神社だと思い込んでいたのでこれは嬉しい誤算、キツい日程にも関わらず来ることが出来て、というかパッと無理やりにでもこの日にして本当に良かった!!
そしてこの下総巡拝が最高の一日になる、と謎の確信をしたのでした
さて!! ではいざ、玉依姫の元へ!!
直接は神社へ向かわず海沿いを歩いて行くことにします、こちらは飯岡漁港(*´ω`*)最高にいい天気
あっ、さっきの石垣みたい!! と近付いてみれば温泉地なんですね!! 残念ながらお湯は出ていませんがでした
そして、うーーーーーみーーーーー!! 最高!!!!!
...え? ......ぇぇぇぇええええ!?
オワカリイタダケタダロウカ
そう、ここは房総半島の東、銚子から少し西南西である、海の向こうは普通に九十九里浜で千葉方面である
富士山見えんのーーーーーーーーーー!!!
いや、ほんと凄い、ほんと凄い!!
だからさー!! こんな富士山が一切登場しない記紀を丸々信じろなんて無理だってば!!(豪論)
いやー・・・先の予定があるのでのーんびりというわけにはいかないけれど暫しこの美しい海を眺める、、、やっぱ海はいいなぁ
見つめぁあ~うとぉ~すなぁぁ~おにぃい~おしゃぁ~べりぃ~、出来るよぉぉぉ!! 見つめあった時こそ心のままに喋るんよぉぉぉぉおおおお!! それが大事だよぉぉぉおお!!
なんて歌いながら謎の主張に変化させながら撮ったんですが目で見ると白から黄金色の輝きなのに写真に撮るとパリピなピンクになってしまうのなんなんでしょうねw
さて、海沿いに歩いて来た理由がこちら、玉﨑神社一の鳥居
神社からは徒歩8分ほど離れた海の前に立ち、その背後には神社は無く写真で言うと全然左奥の方に鎮座している、鳥居が正面に無ければならない理由はありませんし遷座されているそうなので元はこの辺りに祀られていたのだろうか
実はこの撮影した場所は海側にせり出した少し高さのあるサイクリングロードでして、目の前からは降りられないのでその先まで行かなければならない、、、しまった、下道を歩けば良かったw と思ったら若干の回り道ですがこちらが大正解でした
気付いちゃったんですよ
気付いちゃったんですよ!!
鳥居の正面に立ちますでしょう?
で、クルッと真後ろを向くでしょう?
オワカリイタダケタダロウカ
そうなんですよ、鳥居真正面が富士山なんですよ!!!
当然ながら鳥居ベースの下の道からはサイクリングロードが堤防になっていますから富士山が真正面であることには気付けません、これはもうただ海と富士山を眺めながら歩きたいという気持ちの勝利ですw
これね、何度も回転しながらなんなら真横向きに立って左右を確認もしましたけど、正にど真ん中の真正面なんですよ、そんな偶然って多分ありません、だから富士s(以下略)
でも移設だったらどうしよう(悩)
はい、下へ来ました!! そして意外な事に木造なんですよね! それがまた美しいんですけど(*´ω`*)
さらに謎が深まったのがこちら
.........座頭市住居跡?!Σ(゚д゚;)
これについては今調べてしまいましょう、なんと座頭市のモデルは実在しており、長岡藩の武士だった阿部常衛門は眼病を患って失明、佐渡市と名乗っていたそうで晩年に下総へ来て飯岡助五郎の元に客人として来ていたという、そして墓は会津にある
なんてこった、しかも玉崎神社一の鳥居の脇に住んでいたなんて、ってことは元々鳥居はここでは無かったのだろうか?
ただし、なぜかマップには同じ鳥居に対して龍王崎波止鳥居という名前もついている、ふと思って地図をびょいっと拡げてみたらちょうどその先に海津見神社が!?
そう、それがこの鳥居を次の玉﨑神社の記事ではなくこちらに書いた理由でございます
もしかしたら玉﨑神社を調べて元鎮座地がこの辺りだったら玉﨑神社一の鳥居ということになる、でもここでは無かったらもうひとつの名前からも海津見神社の鳥居だった可能性がある!!
さて、後述にする必要があったのかなかったのか、それはこれから調べないとわかりませんが海人系氏族についてです
この辺りに海人族が上陸していたとなれば玉依姫豊玉姫が多く祀られるのはもしかして?と思ったのですが渡来したのが奈良時代だと言うのでやはり一連の姫神は日本武尊が祀った方が先ですよね
まず海人族・海神族(わたつみ族)の正体には諸説ありひとつの氏族ではないのですが今回の件いついてざっくりと言えば、大綿津見系で九州の海人族ということになるでしょう
素人的な考えだと、ならば王である大綿津見命を祀った方が良いのではないかと思ってしまうわけですがそこがミソですね、戦となれば王の力が必要ですが守護を願うのであればやっぱり女神なわけですよ、ですから長女である豊玉姫だったのでしょう
どうやら下総にたどり着いたのは安曇族だったとされている、あれ? 安曇族って信濃の安曇野じゃなかったっけ?と思ったら祖神は大綿津見で昔は信濃から川を辿り下総まで来れたんですね!
そう、利根川や霞ヶ浦は今ほど小さくはなく湾のようになっており、利根川の治水はちょうど奈良時代以降に始まったとされています、つまり千葉は太平洋から忌部が上陸し巨大な霞ヶ浦から安曇系海人族が上陸して開拓していったんですね
そしてなぜ大山阿夫利神社なのかと思っていたのですが伊勢原の御祭神は大山祇大神だけでなくなんと高龗神と大雷神も祀られているのです!! 龍神!! そしてさらに海人族の守護神として鳥之石楠船神も祀られている!?
だからかーーー!!!
実はこの後の巡拝にも大山阿夫利神社が祀られていて なぜ? って思っていたのです
あぁ、、、これ以上はさすがに大山阿夫利神社を参拝するまで調べたくはないのでストップ!! ちょっといつになるかはわかりませんが、今後参拝したい神社リストにはちゃんと入っていますから(*´ω`*)
え? そうやってまたすぐ行くんだろうって? いやいやさすがにそれはありません! ......たぶん
でも行きたい神社の上位には入っていますけどね(*´ω`*)
あ...ちょっと待って
富士山の手前に阿夫利神社が鎮座する大山がある?! まぁアプリの地図で見ると若干もう少し南にズレてるような感じではありますがそもそも神社で西向きって珍しいわけでその方向にこそ理由があるもの
そう考えればあながち間違いでも無いかもしれない?
いやー、深い、深いなぁ...
実は参拝前の時点では、さて最初に参拝するのが恐らく質素な神社なので単体の記事にするには...かといって玉﨑神社のおまけみたいにするのもなぁ、なんて考えていたのですが嬉しい大誤算、とても素晴らしい参拝でございました、感謝
勿論もっとたくさんの素晴らしい神社があって私が気付いていないところも多くあるとは思いますが、こうして由緒も何も知らずにただ社名と勘だけで参拝してこういった歴史を知る事が出来るっていうのがほんと最高です(*´ω`*)