日々是"吉"日

ゆるゆるなスピリチュアルでパワースポットやパワーストーン、原石、お香などを楽しんでいる日々の日記です。

-閑話- 僕たちはどう生きるか

 

 

どうも、ひのきですm(*_ _)m

 

 

本日は神社仏閣、石にも関係の無い映画のお話でございます

 

 

ネタバレを避けたい方はポチッと閉じて頂ければと思います

 

 

さて、先日、ニュースにてジブリの最新作にして宮崎駿監督最後の?作品の上映が始まったことを知りました

 

えっ、全然知らなかったけど!!

 

翌日が時間の取れる休みだったこともありチケットを確保

 

 

君たちはどう生きるか


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ネタバレは無いながらも名著と言われているらしい哲学書?が元になっているらしいという記事だけは読んだのですがその話も知らない私

 

舞台演劇などは何もストーリーを知らないままに観に行くのが好きだったりもするのですが予告も何も知らないままに観る映画というのは初めてに近い

 

というよりも突発的に観た映画ですらタイトル絵でなんとなく内容というか方向性がわかるものですが本作品に至ってはアオサギらしき鳥のアップのみ、全く分かりゃしません

 

 

やはり、このような告知無し情報無しで公開するという意味とは何だったのか、何を伝えようとしているのかを考えたくなりますがここはイチ作品として純粋に楽しむことにしたのです

 

ですがまぁ、やっぱり心のどこかで「あぁ、あの事を表しているのだろうか」「これはやっぱりあの人の事だろうか」などと考えてしまう頭がちらりほらりと(´・ω・`)

 

 

世間の評価は二分と言ってよいくらい別れていてあれこれ言われているようですが、それでも私にはとっても面白かったのです

 

そして三日が過ぎ、ジワジワとその面白さが広がっていき、初観から僅か四日後に二度目の観劇へと向かいました

 

今度はしっかりと作品の世界観に浸る! 監督が何を込めたのか、何を伝えようとしたのか、何を表そうとしたのか、そんなの関係ねぇ! ただ純粋に「作品」として楽しむ!! 何を感じ取って貰いたいのか、そこに徹する!!

 

 

絵画、音楽、小説、舞台、映画、何かを表現する作品というのはその中に何かのメッセージが込められている

 

その込められた真意を考察し、受け取り、そこに感動するからこその"作品"だと言われればその通りであります

 

それを無視して楽しむというのは邪道かもしれませんが、考察は後からでも出来るので観る時だけは純粋に楽しんだっていいじゃないか、と(*´ω`*)

 

結果、やっぱりものすっごい面白かった!!

 

告知無しだったのは観る人に先入観を与えず、様々な視点で観て欲しかったからじゃないかと思ったのです

 

勿論、これまでの想いや今の葛藤などがどっぷりと込められている作品だとは思いますが、観る人はまた別ですからね

 

 

 

 

 

以降、ネタバレチックを含みます

 

 

 

 

 

 

まだ観られていない方はご注意ください

 

 

 

 

 

 

どう生きるか という所から若干想像していた戦争映画だったのですが冒頭と時代背景こそそうでしたが全然想像もしなかった展開となりました

 

 

やっぱり宮崎駿監督が描く建物や景色、キャラクターはとっても魅力的で大好きです

 

良い人も悪い人も、どちらでも無い個性的な人も思い浮かべれば身近に、いや自分自身もそうかもしれない!というようにリアル(勿論誇張はされていますが)

 

城のような凄い御屋敷で掃除も行き届いているのにも関わらず人気が無くどこか寂れている不気味さ、その奥に蠢く怪しい姿の正体は、、、めちゃめちゃ愛らしいお婆ちゃん達(*´ω`*)

 

とたとたと居間へ向かうところもそれぞれの性格が出ていてとっても可愛らしい

 

 

物語の中心は母への強い想いを抱いたまま継母を迎える事になった主人公の葛藤、、、ではなく、壮大なファンタジーワールド!

 

宇宙から落ちてきた岩、その不思議な力に魅入られ館を築くと忽然と姿を消してしまった大叔父、運命に導かれやって来た少年はその血によって不思議な空間へと誘われる

 

 

多くの考察では、この作品には監督の反省が込められていると共に残された者へ今後の覚悟を問うているとされています

 

そういう目線で見れば た~し~か~に~!! となるところではありますが、だとしたらその辺のゴシップ事情を知らない人からすればそんなの関係無いのです

 

例えそういった考察が事実だったとして、それをこういった作品に落とし込むというのは物凄い事だと思うのです

 

 

最愛の母を失い、かと思えば早々に父はなんとその妹、つまり母とそっくりな叔母さんと再婚!! それだけでも衝撃なのにそのお腹には既に子供が居る!?

 

過酷な時代だとはいえ、余りの急展開に少年は気丈に振る舞うも部屋へ案内されるとすぐにぐったりと眠り、そして母の夢を見る

 

村の子供と喧嘩した彼は自ら岩を側頭部に打ち付け、ただし人にやられたという嘘は吐かず、転んだと言い張ります

 

これまで権威ある父の元、お国のためにという教育の元、しっかりとした優等生を演じてきた彼が恐らく初めて精一杯の反抗行動に出たのです

 

そもそも、不思議な事がよく起こる謎多き館ではありますが、それが彼の想像力を膨らませます

 

そう、ここからのストーリーは実際にこの大叔父が建てた館が門となったパラレルワールドなのかもしれませんが、見知らぬ土地で多くの葛藤を抱えた彼が妄想したストーリーなのかもしれないのです

 

きっと男の子の方が多いでしょうか

 

何事も無い普通の縁石、白線、横断歩道、、、どう見ても平面なのに本人の中ではそこから落ちれば底の見えない真っ暗な穴なのです

 

いつも何気なく通っている通学路にある不思議な壁、偶然一箇所を押したら壁が動いて階段が現れ、降りていくと地底世界がある

 

親が運転する後部座席、窓が真っ黒で中の見えないあの車には闇の組織が乗っていて突然別の車を襲撃する、大事故が起こり生き残った自分は男たちの顔を見てしまったが為に連れ去られそうになるが、、、

 

突然目の前に現れた動物、それは謎の組織の使いで自分を呼びに来た、言われるがままについて行くと自分は闇と戦う騎士の血を引いておりこれから光の騎士として戦う運命だと知らされ、、、

 

 

そう、妄想パラダイスです⸜( ´ ꒳ ` )⸝

 

どんなところからもどん種類の未来も想像出来る、それは人の数だけ多彩に創造されていく自分だけの世界

 

都合が良いだけでは面白く無いので必ず困難が次々と押し寄せる、それを乗り越えるには身近な家族、友人、全くの想像人、そして時にはペットまでもが登場する

 

 

まぁ大抵は暫く考えたところですぐに飽きてしまってまた別の妄想を膨らましていくのですが、この作品のような状況に陥ったらこれほど深い壮大な妄想に陥っても不思議は無いんじゃないだろうか

 

自分の中にあった、母は一人だけだ!という想いと受け入れなければという責任感、この妄想世界にはしっかりとそのせめぎ合いが含まれていて結果として、しっかりと蟠りと解き現実を受け止める

 

頭の傷は自分自身の悪意である、自分はやってはいけないことをしたということを受け入れる

 

友達の居ない、或いは引越しで失い一人ぼっちになってしまった彼にはアオサギという"友人"も出来た

 

 

河原(館?)で拾ってきた石はその全てが刻まれたものなのだ

 

 

こんな壮大な妄想、超絶楽しいじゃないですか!! しかもその妄想はただの空想で終わることなく彼自信をしっかりと大人へと成長させた

 

 

意地悪だけれどどこか憎めないアオサギは自分の分身かもしれない

 

 

ここまで凄い妄想を出来たことは当然ありませんが私もまた幼少期にわけのわからない妄想をして楽しんでいた時期がありました

 

いや、ある意味、今でもその癖は少し残っています

 

神社に着くと猫が居た、猫は神様にご挨拶していけと言っている

 

参拝しようとしたら鴉が飛んできた、鴉は私の挨拶を聞き終えるとそれを神様へ伝えに飛び去ったんだろう

 

 

そうだったらいいなぁ、と思いはするけれど現実的に声が聞こえるわけではない、、、でも偶然や妄想だと片付けるには…?

 

 

妄想と現実の境は一体どこなのだろう

 

 

こうした空想、妄想の類は現実逃避の一種でもあります

 

苦難を乗り越える、または選ばれし者になるといった非現実の世界において、現実では得られない物を手に入れて心の隙間を埋めようとする

 

そのまま妄想の世界に浸ってしまえば現実世界に戻ることは出来なくなる、そしてその乖離はどんどんと増していき自分を苦しめ続ける

 

その先は...大叔父のように創造し続けるか、はたまた、たち行かなくなったインコ将軍のように自ら世界を壊してしまうか

 

 

思い通りにいかない現実、伸し掛る様々なストレス

 

現実逃避は、心をリフレッシュして自分をしっかりと持ち直せる場所(物)でなければならない

 

 

僕たちはどう生きるか


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というのが私の感想です(*´ω`*)

 

 

改めて様々な人の感想に目を通してみましたが、まぁまぁ月九辛辣な意見が多いですね(苦笑)

 

でもまぁ、それもまたその人の感想ですから良いのです(*^^*)

 

正解をひとつだけに絞った作品であれば、そういうわかり易さや誘導があるでしょう

 

情報を出さないだけでなく敢えてパンフレットをも後発にしたということは、賛否様々自分達の目で見て欲しかったということです

 

いつ出るんでしょうね、パンフレット(*´ω`*)

 

そこに "答え" は書いてあるのかどうか

 

個人的には、、、そういったものは何も書かれていないほうが嬉しいかなって思ったりします

 

 

あぁ、、、もう一度観たくなってくる(苦笑)

 

 

というわけで石と神社のブログなのに映画の感想なんて綴ってみましたが、途中にも書いたように普段の神社巡りにおいても小さく様々な妄想をしている私

 

それはただの想像、妄想なのか

 

いつか、その世界への扉が開くことはあるのか

 

どうせリアルには存在しないんだからと棄ててしまうのか

 

 

出来れば、バランス良く妄想と付き合いつつ人生を豊かに楽しんでいきたいな、と思っております(*^^*)b