日々是"吉"日

ゆるゆるなスピリチュアルでパワースポットやパワーストーン、原石、お香などを楽しんでいる日々の日記です。

なぜ武蔵国一宮がふたつ存在するのか

どうも、ひのきですm(*_ _)m


とうとうやってまいりました、大宮


全国約280社の総本社、氷川神社です



が、まず、これまでいろいろと想っていた事についての記事にしたいと思います

いつものような参拝記事は次回にしますので、ぐだぐだなんて不要だという方(ほとんどでしょうがw)や、そんなこと知っとるわぃと言う方はこの記事をスルーしてくださいませm(*_ _)m

あと少ない頭でなんとか頑張って調べたのですが不勉強な私にとってはあまりに調べる事が多くなり間違っていたり足りない部分があるかもしれまんせんし、イマイチまとめきれていません、ごめんなさいw m(*_ _)m


テーマとしては、

なぜ武蔵国一宮がふたつあるのか

です


自分がこの不思議に気付いてからというもの、調べてみれば結構多くの人がこの疑問に当たっており、疑問のままで終わらせていたりそれぞれが独自の解釈や批判をしている事ばかり

私も多分に洩れず、批判的攻撃的な意見などを見るばかりで嫌になってしまって謎のままに放置してきてしまいました


各地の神社を巡り続けていくうちに、そして崇敬している大國魂神社、小野神社の参拝を重ねる上で、もうこれ以上放置してはならぬ! と感じ、今回の大宮氷川神社参拝を決めたわけです

調べるのに結構大変そうで手が出なかったので、ならば参拝さえしてしまえば記事にするため調べざるを得なくなるだろうという自己圧迫戦法ですw


武蔵国以外についても同様のケースが存在するかどうかわかりませんが、もしあるとしたら同じ原因かと思います



武蔵野の古社、氷川神社

全国に約280社の総本社であり社名は 氷川神社 なのですが分かりやすく 大宮氷川神社 と呼ばれることが多いようです

正式名称 神宮 が 伊勢神宮 と呼ばれているのと同じですね


創建はなんと孝昭天皇3年の4月といいますから紀元前473年ということになり、その後の記録は西暦750年頃に日本武尊が東夷鎮定の祈願をし、その約百年後には朝廷より武蔵国造に任じられた足多毛比命が氷川神社を崇敬していたとされます


氷川神社HPの御由緒によると、その後聖武天皇の代に武蔵国一宮と定められ、醍醐天皇の代には名神式社に、その後も鎌倉、足利、北条、徳川と錚々たる武家の崇敬を集めてさらに明治天皇の代には武蔵国鎮守勅祭社とされたそうです


少し整理してみたいと思います


645年、大化の改革において律令制によって令制国には国府を置くとされ、武蔵国においては創建111年の大國魂神社が指定され社名も武蔵総社と変更されました

一之宮から六之宮が指定されたのも同時期でしょうか、その中で小野神社が一之宮、氷川神社武蔵国三之宮とされています

その後、これは何年にという記述が見つからないのですが、武蔵総社にこの武州六社を合わせ祀ったことから武蔵総社六所宮と名称が変更されました

国の祭祀を執り行う際は総社の国司が一之宮から六之宮を巡らなければならなかったので総社に併せ祀ることで簡便にしたのが理由のようです

一 ~ 六の順番については主に社格、神格が優先されたようですが地理的要因や政治的理由も大きく関わったでしょう


律令制による六所制度開始から約200年後、聖武天皇の代に延喜式などによって一国一宮という新たな定めが作られ、武蔵国においては氷川神社が選ばれました

天皇御御自身が指名されたのか政治家や各国の国司が推挙したのかはわかりませんが、承認者はトップなので結果的に天皇により認められたということになります


こうして制度が変わったにも関わらず何故か律令制六所は残されており、六所宮という名称もそのままにされます

六所宮が大國魂神社という元の名を取り戻したのは一国一宮制度に変わってから1000年も後の1871年のこと、ただし武蔵国総社として六社を祀り祭祀を行う形は変わらないまま現在に至っています


なるほど!! 今までもちょいちょい調べてはいたのですが、やはりあっちもこっちも個別に辿って調べてみなければ分からないものですね


大國魂神社を総社とする律令制武州六社と延喜式による一国一宮制は別物である!!


これでずっとモヤモヤしていた凝りがとれ、、、るわけないですよねぇ!!!(怒笑)


"その時歴史が動いた" が頻発しまくっていたような時代、律令制から延喜式まで200年もの時が流れたわけですから過去を残さず自分のやり方でいく、それは良いのですが、ただどうにも中途半端ですよね


延喜式が定めたのは一国一宮、理屈的には総社がそもそもその役割であったはずです

それにも関わらず新たに一宮を指定したというのはそれまでの仕組みを変革したかったという事に他なりません

じゃぁ国司も廃止になったんだろうと思っていたのですが、国司は更に重要な地位となっていったと書いて………?! 、、、あっ!!


さらに調べてみればビンゴ! 826年の親王任国制度により国司親王が務めることに変わっていました

これは親王が増え過ぎて役職が足りなくなったための措置のようですが、ここではそんな理由なんてどうでも良いのです


なぜ総社、一 ~ 六宮制度がそのまま残されたのか


親王国司を務めるようにすると全国の現国司が職を失う、そこに配慮するならば別の職を用意すれば良いだけだったと思うのですが、まぁいろいろあったのでしょう、さすがにこの点をこれ以上掘り進めると更なる枝分かれでどこまでもいきそうなのでこの辺で止めておきますw



旧システムの一部を残したままその上に新システムを置くというのは常套手段でもありますからそれは別に良いのです

ただ、それならば総社から国司の役割を外して新たに国府を独立させ、旧国司には総社において祭祀等の管理をさせても良かったんじゃないでしょうかね?


っていうか何故、元から武蔵国一之宮があるのに新たに作ったのが同じ名称の武蔵国一宮にしちまったんでぃ? だからダブるんやないけ!

しかもより複雑にしたのが、六社指定が残ったままだということ! 一国一宮としたことで各国におけるトップ神社が新一宮となったのに元のトップである総社までもそのまま残した!!

そこには政治的理由があったのだとは思いますが、だとしてもわざわざ同じ名称が既に使われている一宮ではなく別の名称に定めてくれれば良かっただけの話なんですよね。。。せめて六社の解除とかね

もしかしたらダブってしまうのが一部の国だけの問題だから無視されたのかとも思ったのですが、全国のほとんどが律令国やんか!!w

まぁザックリと見たところ、二社ダブってしまう国は少なく、またその中には二社を併せることで一宮としているパターンもあるので影響が出た国はやはり少ないと言えるかもしれません


さて、当然ながら新たに定められた国にひとつだけの一宮が一手に崇敬を集める事になるわけですから大きく発展を遂げ、そうなると元の一之宮の方は廃れていったりなんなら偽物扱いというか古いもの扱いされるケースが…


神社ってそういうもんじゃないでしょうがぁぁぁ!


とは思うのですが、そもそも神道は創始期こそ純粋に先祖を敬うだけだったのでしょうがすぐに政治的な利用もされていたと思いますのでね


ちょっと調べてみると実際に各地で崇敬心による 一宮争い が度々起きていたようで、なんなら騒乱というか戦にまで発展してしまったケースもあるようです


救いとしては、神道を利用した所謂宗教戦争はほぼ無かったということでしょうか


そりゃそうか、神様と崇めたり神のお告げだとは言っても結局は御先祖様だということを皆が知っているわけだから身内の鼓舞こそ出来ても信仰を理由に戦争なんて起こらないわけです


あ、そんな事ないだろ! と思った方は凄い


そうなんです、最大の宗教戦争こそ、我等が神道の国に大陸から仏教が入ってきた時、蘇我氏物部氏の戦いです

どちらかと言うと氏族同士の権力争いに蘇我氏が仏教を利用したっぽい気もしないでもないですが


神道の政治利用としてはやはり記紀が代表的な気もします


ちなみに近代における 天皇は神様だ、テンノウバンザイ!! ってのは国威掲揚の強制手段なので最早宗教とも言えず言語道断、これを宗教とするならば単なる国家的カル…っと、過激な脱線はこのくらいに( ̄b ̄)シーッ!


あ、勿論、記紀神道天皇も好きですよ、私♪


さて………情けない、やっぱり結局は ヒト でしたね


それはこういった政治事情が関係無くなった現代においても同じと言えるでしょう


そりゃぁね、自分達が大切にするものが有名だったり格式が高くなると嬉しいのはわかりますが、それが中心になってしまったらアカンのですよ

だって商売じゃないでしょ? 祖神や神様をお祀りしているんでしょ?

格や人気によって集まる奉賛金にも差が出来て社殿保全などに影響が出るという内情は現実的で当然なのですが、どっちが上だ下だってのは必要無いと思うのです

他社を貶めなければ自社を高められないというのであれば、そんな神社は神様の為にも人の為にもならない


これまで色々調べていた中で、やはり面白可笑しく書かれていたり、崇敬心から、はたまた地元愛から煽るような書き方をされている方がかなり多く目につきました


私は小野神社が大好きですが、一之宮だから好きなわけでもなければ多くの崇敬を集めている(人気がある)から好きなわけではありません(事実、残念ながら一般的な認知度はだいぶ低い方かと、、、)


好きな理由は、とても相性が良いから、です

だからぶっちゃけ一之宮とかはどうでも良いのですがそれでもやっぱり、悪く言われるのはとても面白くないわけです


頼むから、由緒等でちゃんと説明してくれよ、と思うわけです


もうその辺の首謀たる権力者達は1000年を超える過去の人なわけで遠慮も何も必要ない訳ですから、大化の改革で指定された国司、総社、六社と後に延喜式で定められた一宮、両方ちゃんと明記したらそれでいいじゃないですか

例えば大宮氷川さんなら、武州六社制度においては武蔵国三之宮として崇敬を集め、延喜式においては一宮と定められ、、、って書いても何も損はしませんよね(ちょっと分かりづらいですけど)

総社と一之宮においては、後に延喜式において氷川神社武蔵国一宮とされた為、一宮が二社存在することになっています、と一言書いても良いんじゃないですかね?


実際に今でも武蔵国総社の祭りには現一宮である氷川神社が三之宮として参加しているそうですし、それならそれで余計にハッキリしたらええやんけ、って思うのは私だけでしょうか



武蔵国一宮、三之宮 氷川神社



うーん、意味不明だ( ̄・ω・ ̄)



やっぱ同じ名前だからめんどくさいねんな!

武蔵国三之宮 武州一宮
武州三之宮 武蔵国一宮
六社三之宮 延喜式一宮

律令国三之宮 延喜式一宮 おっ、これか?!

なんでもいいけどなんかそんな感じで併記するかちゃんと分類したらええじゃないか、と思うのでありました


一部ミスってるかもしれませんが一応文中で表記分けで律令制には 之 を入れ、延喜式には入れないようにしてみたのですがこんなの絶対に判別無理です(現実的に混在して使用されているので)


それとも、未だにハッキリと出来ないような理由があるよでしょうかね( ̄・ω・ ̄)メンドクサイダケナラヤッテヨ



脱線ですが、調べるうちに知ったこと(*^^*)


全国の神社を統括する神社本庁、その都道府県で庶務にあたる神社庁に対し各神社は各々で登録しているわけですが、あくまでも登録しているだけで上下関係は一切無いのだそうです

ほんまかいや!? だって一応それぞれ庁長とか理事とか居て権力的な。。。え? 名誉だけど面倒の方が大きいから大変?! え? そうなの?!


神社本庁に属していない神社もあり、なんなら私の崇敬する 伏見稲荷大社 もそうですし、出雲大社明治神宮靖国神社日光東照宮なども属していません


実は、神社本庁は全国の神社の実態を調べたりPR活動などを全国単位でまとめるだけ、神社庁はそれを各都道府県でまとめるだけ、ただそれだけなんだそうです

ですから、独自のネットワークがあって他神社と共同でのPRとか情報交換とか事足りていたり、或いは欠員補充や応援なども必要無ければわざわざ庁に属する必要も無いわけですね

そういえば伏見さんには神宮大麻が用意されていません! 勿論、登録していなくても神宮大麻を授与している神社もあるでしょうが


ちなみに以前は属していた出雲大社が途中で脱退したのは神社本庁のとある活動に反対でその蟠りが解決されなかったからのようです

ちなみにちなみに、この類の検索をするとどうしても 神社本庁が日本最大の宗教教団である とか 全国の神社を統括していてその教義に反対する神社が脱退、非加盟となっている などと書かれている方も多いのですが、実際は宗教法人としては各神社がそれぞれ 宗教法人〇〇神社 で登録していますし祀る御祭神も祈祷や祭祀方式、参拝手順などにおいても各社の自由です
→基準は定められていますが庁に属していても独自の参拝法を推奨している神社もあります


ちなみにちなみにちなみに、日本国民の総氏神とされている伊勢の神宮神社本庁の本宗とされており、神社本庁に属しているというよりは伊勢神宮神社本庁が属しているといった感じですね


だからといって(多分ですが)、伊勢神宮神社本庁にあれやこれやと指示を出すような手間もかけていないと思います(勝手に思うだけです)

ただ、各神社に 神宮大麻 が用意されているのは総氏神として祀るのに必要だからであると共に神宮の保全のため初穂料を集める意味もあるでしょう


でもね、やはり人が絡むと様々な問題(つまり 裏 )がある訳でして、天下りだの人事への口出しだのといった問題が起きているようです

世襲制などで御祭神や歴史、氏子を理解した方々がしっかり社を守られるのが理想とはいえ崇高な方が代々続かれるかどうかはまた別問題だったりもするのである程度の管理というか口出しも効果的な場合もあって、なかなか難しいものですね(´・ω・`)


というわけで、ながながとグダグダと大幅な脱線まで含んで書いてきました、知識ある方にはそんなこと明記しなくてもわかるかもしれませんが、そもそも立て札やHPの由緒書きは神社の由来などを知らない人達こそが読むものです

是非、分かりやすくお願いしたいものですが、、、今でもその辺のしがらみは意外と残っていたり、わざわざ波風を立てたくないという事もあるかもしれませんね


さてさて


改めまして


申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁm(*_ _)m


かく言う私もまた、偏った情報に踊らされていた面が大いにあったと感じ、つまりは同じように煽ってしまう形になっていたといたく反省でございます


でも、やはり考えれば考えるほどそりゃぁそうですよね! 今に繋がる 一宮 は氷川神社であって崇敬者の数からすると雲泥の差があります

なんで氷川が一宮名乗ってんだ? という声よりも なんでよく知らん神社が一宮名乗ってんだ? の方が多いのが当たり前

小野が一宮だ! という声なんて滅多に見ませんが、氷川が一宮だ!という声がやたら多いのも当たり前

だってその辺の説明が全然無いから不思議なんだもん!!


だから頼みますよ、公式さんがハッキリ書いてさえくれれば、他の人がまことしやかに騙るものを全部 誤認 で片付けることが出来るんですよ!! ヤキモキする人を無くすことが出来るんですよ!!!( ◉ω◉ )



やはり、実際に参拝することこそが重要で、こうして深く調べ理解を深めることに繋がりました


氷川神社、とても素晴らしい神社さんでしたので次の記事、しっかりと作らせて頂きます!!