どうも、ひのきですm(*_ _)m
本日は海の日でございまして、日頃の神社ブログをちょっと離れて海に纏わるお話など(´ω`)
島国であるこの国にとって身近であり災いもあれど多いなる恵みを齎してくれる場所
畏怖と共に感謝の気持ちを込め、神道においても様々な神が 海を司る として崇められて来ました
私自身、海が大好きでして砂浜を歩き、寄せては返す波を眺め、漣の音に耳を傾け、それだけで何時間も過ごす事が出来る
幼少時から水泳を習い泳ぐ事がそれなりに得意だったので大人になりシュノーケリングを覚えてからはとにかく海の中が大好き
時には少し潜ってハマフエフキと並び泳いで居たら当たり前のように呼吸をしてしまいまして、当然ながら思いっきり海水を吸い込むことになったわけですがw
器官に入れる前にすぐ気付いて普通に飲み込み、しょっぺぇ、アホやwww と笑いながらそのまま魚について泳ぎ続けていましたが万が一パニックに陥っていたらその時の水深4~5mでも十分溺れてしまう可能性があるので良い子は気を付けましょう(。-_-。)b
さて、毎夏のシュノーケリングで満足していたのですが素晴らしい御縁もありまして体験ダイビングをする事に、そこからあれよあれよという間にライセンスも取得してシュノーケリングを卒業したのでした
そんな時、ある不思議な体験をしました
(この時はカメラを持たずに海へ入ったので写真は全てイメージです)
勝手知ったる小さなとある島
小さな小さなこの島にはリーフを歩きながら所々で魚がいっぱいの天然プールが楽しめる浜、少し深めの岩底でイソギンチャクやクマノミ、ハナミノカサゴなんかも楽しめる浜、そして深いけれどインリーフなので流れは弱く大物が狙える浜と気分次第で様々なシュノーケリングが楽しめるのです
二日間のダイビングを終えてのんびり予定だったその日
昼に向けて上げ潮というシュノーケリングには向かない海況ではありましたが涼をとるために海へ向かうことに
選んだのは宿から少し行った誰も居ない隠れスポット、ここならば潮の流れも強くは無いし深さもあって涼むのにピッタリ、上げ潮ならばそこそこ大きな魚が入ってくるかもしれない
(狙っていたのはこういうパターン)
装備はゴーグル、シュノーケル、ミニフィン
風は弱く満潮間際とあって波はそこそこあるけれど寄せ波もほぼ収まった沖合100m、水深は7mほど、透明度20m以上と澄んでいた
泳ぎ始めはチラホラと魚の影もあったが泳ぎ進めるとどこを見ても一匹も魚が居ない、今思えばあのスポットにしては不思議な状態だった
しばらく泳ぎ回ったけれど全く見えぬ魚の影、まぁ涼をとるのが第一目的だったしこんな時もある、そろそろ戻るかなぁ
浜へ向かって泳ぎ始めたけれど暫くしてなんとなくの違和感を感じ顔を上げると沖を向いていた
振り返ると真後ろに浜、そりゃいつまで経っても着くわけないや、以外と潮が巻いてたのかな?
再び浜へ向かって泳ぎ始めるけれどここで初めて異変に気付く
流れは無いけれど上下の揺れはあるし水深もある(深いと進んでいる気がしない)とはいえそれにしたって全く進んでいる感が無いのである
顔を上げるとまたしても沖を向いていて浜は真後ろにある
あれ?離岸流っぽく無いけど?まぁ体力もあるしフィンもあるしこの程度ならばちょっと逆らってみよう
と再び泳ぎ始めて次なる異変に気付き、早めに顔を上げる
やはり沖を真正面にして浜が真後ろにある、そして何よりも自分が居る地点は流されるどころか最初と全く変わっていない
離岸流、、、じゃない!?
そもそも流されてしまうにしても何故真反対を向いているはずは無いし、改めて暫くじっと浮いてみたけれど潮が巻いている様子も無ければ回転もしない
無意識に方向調整してしまっていないか、と暫く目を閉じて浮いてみたけれどちゃんと浜は正面にある
恐怖は一切無く、好奇心が膨らむ
顔を沈め、改めて地形を確かめるとやはり無意識にも間違いようもなく自分の真下から沖へと岩場が続き、浜方向は殆どが真っ白な砂地に時々岩があるだけである
ちょうど浜の方向に個性的で間違えようのない大きな岩がふたつあったので顔を上げてその間を抜けるように泳げば絶対に浜の方向であることを確認
よし、ちょうど門のようなふたつの岩間を目指せば間違いない
四度目の挑戦、ふたつの岩から目を離さず泳ぎ続けるもやはり岩の間を抜けるどころか一向に近づくことなくずっと同じ距離を保ち続けている
ミニフィンの緩やかなキックだけで本気を出しているわけではないのでやはり離岸流に負けているのか? と泳ぐのをやめて顔を上げる
目の前には沖があり、そして浜はまたしても真後ろになっていた
頭の中が『?』で埋め尽くされる
シュノーケルのお陰で岩から目を離すこと無く泳げていたはずなのにいつの間に目を離してしまったのだろう、いや、そこまで意識していたわけではないけれどそんなはずがあるか?
念の為もう一度しばらくその場で浮かぶままになってみたけれどやっぱりその場から流されるどころか方向が変わることもなくただ波に揺られているだけである
こいつぁどういうわけだ?
顔を沈めたままぐるりと回転しながら今一度しっかりと一周の地形を確認してみたけれどやっぱり先程と同じふたつの岩と間違えそうな地形は一切無く、自分の真下を境に岩と砂地が綺麗に別れている
岩ふたつ、浜、岩ふたつ、浜、岩の間を抜ければ、浜、と何度か顔を上げ下げして確認した後、いざ、と岩から瞬き以外は目を離すことなく泳ぎ始める
ミニフィンではあるが泳力には自信がある、今度は意識的に波をとらえたキックを続けるも岩は全く近付いてこない、ここで腕を加えて推進力を増大させる
身体は揺れるが岩から視線が外れることは無い、水泳をやった事がある方ならおわかりになるかと思いますが、推力は脚よりも腕の方が断然上なのです
長尺フィンならまだしもミニフィンであれば腕の方がよりしっかりとした推力を得ることが出来る(水中と波間では異なります)
が、しかし、一行に目印との距離は一切変わらない
泳ぐのをやめて距離の変わっていない岩ふたつを見据えたままゆっくりと顔を上げる
真正面には沖があった
すぐに沖を向いたままで顔を波に沈めると目印の岩が無い、岩を見ながら顔を上げたはずなのに!! すぐにまた顔を沈めたはずなのに!?
真後ろに振り返って浜を向き顔を沈めると、そこにはちゃんと目印の岩がある
こりゃダァ~メだぁ、これは完全にお手上げ!! わからん!!
大好きな海だからこそ理解したくていろいろやってみたけれど何故この状況が発生しているかを確認するのは不可能!!
そう考えている間も波に身を任せたままの私の位置と向きは一切変わらなかった、寧ろ最初よりも波は穏やかになっていた
諦めて離岸流離脱セオリーに則り浜と並行に泳ぎ始める
勿論、あのふたつの目印を横向きに見ながら
すると岩はゆっくりと後方へと流れてゆく
漸く位置が動いた!! 泳ぎながら顔を上げると島の景色もしっかりと流れている
そして200mほど横へ泳いでから浜へと向かうとさすがに今度はなんの障害も無く泳ぎ着くことが出来た
やはり離岸流の終点で潮が巻いていただけなのだろう、と考えてみても目印を見ながら逆を向いていた理由にはなりそうもない
とにかく不思議だっただけで恐怖は無く終始冷静で謎を解明しようとしていたお陰か、あれから何年経っても全ての状況をハッキリと覚えているのです
あれは一体なんだったんだろう( 'ω')?
という海の話でした┏○ペコッ