どうも、ひのきですm(*_ _)m
いやー、八幡様にご挨拶しつつの早朝散歩で朝の海でも眺めたらコーヒーでも飲んで、、、と思っていたのが気付けばぐるりと街を一周する巡拝になって六社もご挨拶出来ました
早歩きでホテルへ戻って八幡様に一礼、さぁ直江津駅へ♪
いやー、早朝巡拝のお陰で、そして素晴らしい神社さんばかりで最高の旅立、、、ち、、、ぬぉ!?
視力が良くはない私なので鳥居に架けられた扁額の文字は見えませんし普通に見たところどなたが祀られるかわからないはずなのですが即座に 絶対お稲荷様だ という確信がありました
ちょっと時間を気にしていたこともあって扁額の文字にも気付かず、そして右側に ここは安国寺稲荷神社 という表示があることにも気付かずw
周囲を伺いながら中へ、あっ、正一位稲荷神社の碑
御堂タイプの社殿、神狐様ではなく狛犬さん、雰囲気は、、、これがまた難しい、荼枳尼天様のような厳しさは感じず、ウカ様の中でも少なめの穏やかな雰囲気
そうですね、やっぱり最後はウカ様ですよね(*^^*) 見送ってくださるのはとても有難い
ご挨拶すると スーッ と風が抜けてゆく
うん、ゆっくりご挨拶は出来ずすみません、直江津、やっぱりとても好きな街のひとつです(*´ω`*) と素晴らしい滞在に感謝
出てくると気付きました、こちらの表示、、、安国寺?
足利尊氏・直義により一国一寺としてこの辺りに安国寺が建立されたそうですが1598年に上杉が会津へ転封されると安国寺住職も共に移ったためこちらは廃寺となったそうですが地名はそのまま安国寺とされました(現在は西本町)
ではこちらのお稲荷さんは安国寺境内に鎮座されていたのかというと、、、不明です
史跡安国寺跡の碑はここから南西へ5分ほど歩いたところ、その手前には安国寺公園があります
同じく一国一寺である五智国分寺の境内の広さ(実はかなり前に参拝したことがある)を考えればこのお稲荷さんが境内社であったとしても不思議はありません
そして、そう、史跡碑から見るとここはほぼ、現在の石碑が本堂跡ではなく山門の辺りに建てられていると考えればまさに北東の方角に位置します
城の鬼門守護として神社が祀られるのと同様に神仏習合の時代には鬼門封じとして寺の境内北東に稲荷神社が祀られることもあったことは過去の参拝で学んだこと
ただ、どの程度かはわかりませんが昔は石祠だったとも言われているようなので安国寺が廃された後に残った石祠に社殿を建てたのかもしれません
うーん、なるほど、安国寺建立と同時もしくはそれ以前から石祠として祀られてきた鬼門封じのお稲荷様と考えれば、あの落ち着いた雰囲気にも凄く納得です
お寺系に鎮座されるお稲荷様は荼枳尼天と思われがちですが宇迦之御魂神や倉稲魂命、保食神が祀られていることの方が多く、寺内ということもあるのかお社や眷属様の放つ御神威がどうもやっぱりお寺っぽい鎮まり方に感じるんですよね
いやいや、そりゃお寺の中だからでしょ、と自分でも突っ込みたくなりますがこうして既に寺が無くその歴史を知らずに参拝してもやはりそう感じるのです
何故かはわかりませんが、城の鬼門守護や鎮守として城外に祀られるお稲荷様も全てではありませんが似たような雰囲気を持つところが多い気がします
まぁ、気がするだけですけどね(´>∀<`)ゝ
いやー、まさか直江津を発つ直前にお稲荷様とお会い出来るとは思わず、こうしてまたひとつ調べることが出来たことに感謝
今回の旅は初日を翡翠拾いに定めてましたが二日目はがっつり参拝の日としておりました、さぁ、いざ、その地へ!!
あとがき
直江津が好きな理由を綴ろうかと思うのですがほとんどが前田慶次の話ですw
子供の頃に読んだ漫画 花の慶次 には強い衝撃を受けましてね、それがなんとも素晴らしくて、滅多に漫画を読まない私ですが最高傑作でございます
前田慶次はもうそれはそれは凄い武力の持ち主で戦では有り得ない力を発揮し、男も女も老人も子供も動物までもが惚れてしまうような素晴らしい武将なのに公家歌人茶人とも付き合いがあって文化にも秀でている
前田家を出奔するような人なのに各地の大名とも付き合いが深く秀吉にも接見して、でも凄いイタズラ好きだけど人として本当に素晴らしい、そして何よりも登場人物が脇役から単発で出てくるただの悪い奴までみんながみんな凄く生きている
そんな漫画の中のヒーローが実在していた?! そして原作の小説がある?! そう、故隆慶一郎氏の一夢庵風流記は私にとって唯一無二のバイブルなのです
でも小説だろうって? いやいや、隆先生は城取りという映画に脚本家として参加した際、あまにスケジュールを急がされたため事実をほとんど調べられなかった為にそれを悔いて前田慶次について調べに調べ、そして書かれたのが一夢庵風流記なのである(映画の主人公は慶次ではないので実際は同時進行で連動させるつもりだった新聞連載小説の方だったと思われます)
勿論、小説として随所に架空の登場人物や状況が織り混ぜられているのですが、、、
武においては最大の魅せ場とも言える長谷堂の戦いで最上の猛追撃に直江兼続が自刃を決意した時、四人を従えた僅か五騎で迫り来る数百数千の敵陣へと突撃して最上軍の進軍を止め兼続を無事退却させたのです
さすがに盛り過ぎでしょ、と思いたくなりますがなんとこの時の慶次の活躍は相手の功績など決して残したくないはずの敵方 最上側の資料にも残されているのです
また文化人としては公家衆などと和歌連歌会に参加していた記録、詠んだ句、師事した錚々たる方々との交流が実際に残されています
叔父であり前田家当主である利家を水風呂に入れて出奔するなど慶次と言えばというほど有名になった作中に描かれる数々の荒唐無稽な言動の殆どは実際に資料や逸話として各地に語り継がれているものです
隆先生がそれらの記録から前田慶次という人物像を組み立て、小説にしたのが一夢庵風流記であり、その素晴らしさに惚れ込んだ原哲夫氏が何度も懇願して生まれたのが花の慶次なのです
ちなみに花の慶次は漫画用に先生が修正したバージョンなので慶次が琉球ではなく朝鮮に行くなど小説の方がより時代に合った内容となっています
さて、慶次愛が止まらなくなるのでこのくらいにして(既に十分語っとるだろう)、そういうわけえ私は前田慶次を崇敬しており、慶次が尊敬し懇意にしていた兼続と景勝も大好きなのである
最期に住んだ地とされる米沢の堂森は何度も足を運びましたが、春日山、林泉寺、直江津にも3度ほど足を運びました
直江津駅から歩いて五智国分寺などを経て春日山城址まで登ったりしてましたからねw
なんでしょう、無礼失礼を承知で言えば、直江津という街はとても田舎なんです
なかなか栄えてはいるのですが、それでもやっぱり、田舎なんです
建物は現代的になっていても街の様子や人々の雰囲気は昔を思い起こさせる、観光客として歩いているだけで交流はせずとも、人々の温かさが伝わって来る
そして久しぶりの訪問となった今回は巡拝したことでより街の細かな部分が見れて、やっぱり大好きな街だなって思えたのです
あぁ、、、つかそば行きたかったなぁ、、、(定休日だった)
ちなみに通学生だらけだったので撮影はしませんでしたが直江津駅は豪華客船の飛鳥を模した素敵なデザインなんですよ!
上越市立水族博物館はいつのまにか うみがたり としてリニューアルされていますが当時は物凄くローカルな雰囲気でそれはそれで楽しかったのを覚えています(*´ω`*)
と、稲荷神社の記事で勝手に前田慶次熱と直江津愛を語ってしまいましたが、次から怒涛の参拝ラッシュ突入です!!
え?朝からそんなに巡ったのに?! と自分でも思うほど過去の参拝史上最大の無茶をぶっこいてきましたのでしっかり記事にしたいと思います!∠( ̄^ ̄)