どうも、ひのきですm(*_ _)m
まさかの第三回突入、勝手に記紀考察のコーナーw
誓約によって生まれた三女五男神ですが、どっちの子と定めるのに余りにも適当過ぎるし、なんなら全員二人の子じゃないか?という前回からの続きです
※ 古事記を中心として日本書紀、旧事本紀、ほか神社や地域等の伝承をまじえながら私の感覚だけを元にして勝手に読み解いていくだけの記事なので裏付けも整合性もありませんし、勿論着地点も用意していませんw
アマテラス、、、というより八百万の神々に追い出されたスサノオは謎の息子イソタケルと娘二人を連れて新羅を抜け葦原中国は出雲の地へ到達、国を作り息子とも子孫ともされるオオクニヌシに統治を任せます
やがてスサノオと息子(子孫)が作り上げた葦原中国が欲しくなったアマテラスは国をよこしなさい、と使者を送るのですが最初に遣わそうとした五男神の長男、アメノオシホミミは下界が酷く騒がしいからなどという軟弱な理由で断ります
ここからはスサノオが登場しないので既に亡くなっているのでしょう
ちなみにアメノオシホミミの弟達は天穂日、天津彦根、活津日子根、熊野久須毘ですが、天忍穂耳だけは長い名前を持っているのです、それが
まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみ
正勝吾勝勝速日天之忍穂耳
長い!!長すぎる!! 長男だけど実際に降臨しなかったくせにアマテラスの指示とはいえ最終的には息子のニギハヤヒを降らせて葦原中国を統治させているのがまた謎で長男最強説!!
記紀ではなんか情けない人のように描かれているだけになってしまっていますが、名前が長いからには何かがあるお方なのでしょう
代わりに遣わされたのは五男神の次男であるアメノホヒですが、これがなんとオオクニヌシと出雲が気に入って住み着いてしまい連絡も寄越しません
「どうなっとるんじゃ!お前確認行ってこい!!」 と遣わされたアメノワカヒコに至ってはオオクニヌシの娘であるシタテルヒメと結婚してしまいまたしても出雲に住み着いてしまう
どんだけアマテラス、、、というか高天原に魅力が無かったんでしょう、、、と考えるのはちょっとお粗末
前回までの私の考察(むしろ妄想)に従えばアメノホヒはアマテラスだけでなくスサノオの子でもありオオクニヌシとは異母兄弟もしくは親戚ということになるのです、古代ですから親子兄弟で戦うのも当たり前ですが親族だからと意気投合することもまた必然と言えるでしょう
ただ、アメノワカヒコは一説にはカナヤマヒコとアマテラスの血を引いていると言われるアマクニタマの子とされておりスサノオとの関係はありませんが先に出雲に住み着いたアメノホヒが居たからかもしれませんし、それほどに出雲やシタテルヒメが魅力的だったのかもしれません
「ぐぬぬぬぬぬ、あやつもかぁぁぁぁぁぁ(激怒)」と怒りたくなるところですが古事記においては二人併せて11年も経過しているし「さぁ次はどの神を遣わして帰ってこない理由を聞こうぞ」と穏やかに聞いているところが凄い
アメノワカヒコの結末とその後については結構重要なのですが、もしかして気が向いたら(というか私の考察力が追いつけば)第〇回にするかもしれませんが、とりあえず今回のテーマからは逸れるのですっ飛ばします
遂にその時はやってきた、三度目の正直で遣わされたのはタケミカヅチとアメノトリフネである、この時には皆さんご存知のようにオオクニヌシは既に隠居して息子達に任せておりコトシロヌシは譲ると言って逆手を打ち姿を消す、タケミナカタは激闘を繰り広げた後に諏訪まで追い詰められ敗北、出雲は高天原の手に落ちるのであった
さて、出雲を平定したタケミカヅチは高天原へと引き返し、改めてアマテラスは葦原中国の統治をアメノオシホミミへ命じますがまたしても拒否、ニニギが生まれたので、と息子を推薦し許可されます
ニニギもまた謎の長名で書かれていまして、
あめにぎしくににぎしあまつひこひこほのににぎのみこと
もはや早口言葉ですね。。。ニギニギしてます(怒られるぞ)
晴れて葦原中国の統治王として天降ったニニギが降り立ったのは高千穂の地、そう、出雲ではなく、高千穂!! その子である日子穂穂手見命は580年も高千穂を治めたとある
というわけで、おわかりでしょうか(わかるかぃ)
スサノオが降り立って以来、葦原中国(出雲)はスサノオの血脈が治めてきたわけですが、国譲りに負けたにも関わらずその出雲を奪わないどころか隠居するオオクニヌシの言うがまま宮を建て盛大に祀って自分たちは遠く離れた高千穂に降りた!!
なぜ遠く離れた高千穂だったのか? 忘れてはいけません、三女神が筑紫へと送られていたのを!!
筑紫は現代では福岡県の一部を指しますが古代では九州全体や九州北部全体を指していました、つまり先立って住んでいた三女神の地を降臨地として選んだ可能性があるのです(出雲より行きやすいですしね)
場所は違えど葦原中国の高千穂で一大勢力を築いたニニギの父はアメノオシホミミ、繰り返しますが、私の妄想ではアメノオシホミミの母親はアマテラスですが父親はスサノオということになります
そう、つまりスサノオの孫ということになるのです
しかもですよ? 前回の最後にチョロっと書いた、そもそもスサノオが身の潔白を証明するために性別を指定して子を産むというのはまだしも、その時にアマテラスまで子を産む必要ってあります?
しかも、潔白を証明するスサノオよりも先に産んでいるんですよ、これって後継者が生まれていなかったという暗示じゃないでしょうかね?
追放に際してはアマテラスが雲隠れ(岩隠れ)したのを配下達が一生懸命呼び戻し、スサノオを追放したのも八百万の神なのでスサノオは高天原後継者の父として傍若無人とふるまい、なんなら皆にバラすぞと脅していたからアマテラスは何も出来なかったんじゃないかという憶測まで出来てしまいます
追放する際の髪と手足の爪を切って、というのは なんじゃそれ と思ってしまいますが天孫族としての地位を剥奪したという、いわば侍が髷を切られるような感じかもしれないですね
勝手な妄想に突っ走りましたが戻りましょう、少なくとも五男神の血について謎が残るのは間違いありません
さて、では、なぜ記紀で良くも悪くも目立っている主力級のスサノオではなくアマテラスが皇祖神とされているのか!!
そりゃお前の読み解きが間違っとるだけやんけ、と言われればそれまでですが、、、でも記紀においてアマテラスが目立つのは天岩戸だけと言っても過言では無いのは事実
確かに最終的には五男神側が大和へ登り初代天皇に即位しましたが、その権威を示すのであれば記紀どちらともアマテラスをさらに神格化する事も誓約をもっとハッキリと書くことも出来たわけですし、特に日本書紀の方がアマテラス登場が少ない、ちょっと弱いという説明がつきません
何故でしょう、その答えはひとつだけ
それは次回m(*_ _)m
つづく