どうも、ひのきですm(*_ _)m
さぁ、やっとの腹ごしらえも済んでこの日最後の参拝はこちら!!
阿伎留神社
地図を見てましたら社名が目にとまりまして、なんて読むんだろう?って一瞬考えたんですがそのまま読めば あきる 、そっか、ここあきる野市だ! ならば参拝せねばなるまい♪ とルートに入れたのでした
今回はちょっとドキュメンタリーチックな書き方になりますw
社名からしてもきっと国造様など地神様が祀られている小さな神社に違いない、と勝手に思い込みつつナビに従って住宅地の中へと入っていく
進めば進むほど前方から獣の鳴き声のような音が響いてくる
な、な、何があるんだ?
ギャーッ、ギャーッ、グエッ、グァッ、ギャオッ、ギャオッと響き渡る森を回り込むとこちら
想像出来るだろうか、住宅地に突如現れた獣声響く鬱蒼とした森
正面には忠霊碑
左手には人っ子ひとり居ない公園
風も無くぶらんこが揺れてでもいたら逃げ出しそうな雰囲気である
山車庫が無ければここが神社とは到底思えない、だがこの奥から複数の、いや、沢山の獣声が響いてくるのである
と、その時である
我々のカメラは獣の正体を捉えることに成功した!!(一人です)
鬱蒼とした森の中から響き渡る大声の正体が明らかに!!(古い)
空に舞う大きな影!!
アオサギだーーーーーーっ!!
いや、鳥っぽいとは思っていたけどこんなに大声量でしかも時々動物園だろっていうゴゥァッ、ゴゥァッって声までしてますけど!!
いやぁ、君たちはどう生きるかを見た後だったらまた色々と想像してたでしょうなぁ(*≧▽≦)
境内(むしろジャングル)に足を踏み入れると樹上からの獣声、もといアオサギの声がより大きく響き、そして忠霊碑の後ろに鎮座されているのがこちら、白光稲荷神社
全身に緊張感がわいてくるほどに物凄い雰囲気なんですけどっ
左手には末社として遷座されたのか合祀などによる稲荷塚なのか、石祠が並び
お社には稲荷大明神の朱旗と正一位白光稲荷と書かれた五色旗、そして強い緊張感
右からも左からも後ろからも凝視されている感覚(悪い気ではない)
五色旗を見て、もしかして荼枳尼天様なのか、とも思ったのですが暫し空気を感じてみるとやはり宇迦之御魂神様がいらっしゃるんじゃないかと(根拠の無い個人の感覚です)
ご挨拶をするといつもとは違う緩やかな風、そんなにゆっくり吹くものかという風が通り、それと共に先程までの圧迫感が無くなったように感じました
でも緊張感は少し残ります
もしかしたら厳しめなお狐様が守ってらっしゃるのかな
基本的に私は 礼、鈴、礼、名乗る、感謝とご挨拶、お賽銭、拍手、礼 の順で参拝させて頂いています
ご挨拶で空気感が変わったところだったのにお賽銭を入れようとして ギョッ としました
嘘やん...
周りやお社に気を取られていてほんと、お賽銭を入れる段階まで全く気付かなかったこの状態、とりあえずお賽銭を入れて参拝を済ませてからよく見ると凄い状況です
下方の板が外されており中のお賽銭が零れ落ちています
さ、賽銭泥棒? でもこのお賽銭が残されているのは? うーん、お札や100円500円だけ持って行かれたということなのかもしれない、、、と思ったのですが零れた硬貨を見ると新しいものが多い
よく見ると神狐様にも手前のお社にも、置かれているお賽銭は比較的新しい
鬱蒼とした密林感溢れる境内、しかも想定を超えた広さ、には凄い雰囲気のお稲荷さんが鎮座されており壊れたというより板が外された賽銭箱からはお賽銭が溢れている
そしてその奥には再び大きな慰霊碑、乃木希典や満州と刻まれているのが見える
さらにその奥は、、、住まれているのか廃墟なのかという社務所とも民家ともとれる木々に囲まれた建物がある
こ、ここは一体、、、
まるで異世界に入り込んだとしか思えない空間である
この間も樹上からは絶えずアオサギ達の宴が響き渡る
ここで木々の間から見えた建物の影、それも想像を超えていた
一旦戻って公園の中を抜けていくと小さめのお社が見えた
犬張子と初宮詣の幟、パッと犬で思いついたのは水天宮なのですが
松原天満宮、道真様でした!!
この脇の小径がまた凄くて、、、その先は山車庫なのですが左右に祠がたくさんいらっしゃるのです
やや崩れなどは見られますが放置されているわけではなくこうして屋根で守られていたり、そもそも付近もしっかりと落ち葉などが掃かれていますし
鬱蒼としているのに雑草に埋もれていない
っと、こちらには蔦が絡まってきていますが、狐塚になっているのでしょうか、御札や御幣は見えず神狐様達がいらっしゃいます
とんでもない所に来たなぁ、、、境内丸ごと物凄い御神気だ
小径を抜けて山車庫の手前を横へ入るとこちら、先程隙間から見えていたのが阿伎留神社の本殿でした
なんと見事な石塁上に鎮座される御本殿、このお姿からもこちらが凄い神社であることが伝わってきます
そして樹上を見上げると大量にアオサギの巣が見えました、まさに楽園ですね
上と本殿に気を取られながら歩いていて急に存在感を感じた木、麓へ目を落としてみると祠!!
さらに祠、いや凄いなほんとに
どちらの祠も一見雑に置かれているようでしっかりと座られている感じなのです
赤い祠なんて真正面に木なんですけどね
っと、、、さすがにこちらは、、、
どうです? 想像してください、もはや鳥とも思えぬような叫びが止むことのない祠だらけのこの森をひとり探索する気分を
奥に見えるのが白光稲荷から奥へ進んだところの建物です
そして本殿脇のこの謎の玉垣と掘り下げられた場所
なんだろう、、、なんだろう、でも知っている気がする
そうだ!! まいまいず井戸に似ている!! 後で調べると当たってました♪ 昔通っていた式根島にあったんですが武蔵野台地に多かった井戸なんですね
境内の端、あ! きっとこちらの建てていらっしゃるのが先程の荒れたお社のお引越し先じゃないでしょうか
はっ、こちらのお社!!!
どなたが祀られているかわからなかったのですがお賽銭箱がお稲荷様と全く同じで右横下部の板が外されてお賽銭が零れ落ちてる!! しかも横から大黒様が倒れている(写真で気付きました)
二社も同じ状態ということはやっぱりこちらでの何かしら意味のある方式なんでしょうか、、、それとも?
左後方にもお社があるのですが
ご、御神体が石?! さすがにこの位置でお社の重石ってことはないでしょうしお賽銭もあげられているので祀られていると考えて良いのでしょうか
お賽銭箱といいこちらのお社といい、物凄く、、、物凄く個性的!
こちらは神楽殿ですね
そして漸く主殿の前へとやって来ました、ご由緒板があります
御祭神は大物主神!!
さらに味耜高彦根神!!!
いつものようにご由緒は後ほどにして、ただ延喜式の文字が目に入ったのでやはりかなりの古社でしたね、そりゃこれだけの規模なわけです
こちらが御社殿!! アオサギの森を背に堂々としたお姿です
いやー、後から載せますがこのすぐ先が参道になっていたのでそちらから入って来ていたらすぐに主殿だったのです
最初こそどうなるかと思いましたが、途中で主殿に気付きながらも境内をゆっくりと巡ってきたことでこちらの凄さをしっかりと重ねて御前に進めたというのは私の中では大正解でした(たまたまですけど)
なんて素晴らしいんでしょう
この日一日の感謝も含め、ご挨拶させて頂けた事に心より感謝
いやぁ、味耜高彦根様が主殿に祀られる神社って初めてご挨拶出来たんじゃないか、いや、境内社であってもそれほど祀られているところは少ない気がするのですが、、、でもどこかで、、、と調べてみると、なんと銚子の猫様にお呼ばれした白幡神社に主祭神として祀られてらっしゃいました!!
あの頃は何故お呼ばれしたのか、どんな神様なのか全く分かっていませんでした(´>∀<`)ゝ
都市伝説を追っていると日本の神代史において大きな鍵となった(と思われる)神様でございます、ありがたやありがたや
拝殿左手のお社、、、しまった! ビッグミステイク!! いや、主殿に向かう時に凄く気になったのに味耜高彦根様にご挨拶出来るって真っ直ぐ拝殿へ向かってしまったんですよね
瞬時の勘を後回しにしてしまうここういうことになります
先にご挨拶するべきだったぁぁぁぁぁ、と思ったのは一瞬のこと
そもそも巡拝、水神宮 払沢の滝からスタートして清めに清められ御神威を受けに受けてきたのですから穢れを払う必要は無かったんです!(超前向き)
社殿右手には大きな神輿殿、沢山の御神輿が並びます
左右には四神が
上部には見事な彫刻が施されています、いや凄い!!
こちらから拝殿と本殿のお姿を見ることが出来ます
素晴らしいですね
主殿前の参道には大きな灯篭が並びます
天満宮から真っ直ぐ来た位置になります、こちらに占方神社
なんと御祭神は櫛真智神
神門の隋神としていらっしゃる神様ですがこうして祀られているのは初めてで、しかもこの社名、とても気になり調べてみました
神話には登場しないものの天押雲命の子で大麻等乃知神、久慈真智命神とも言われ太占を司る中臣氏の祖神ともされていることから天児屋根命と同神ではないかという説もあるそうです
なるほど、本殿にも天児屋根命が祀られていたので同神若しくは同族神としてこちらにいらっしゃるのかもしれませんね
そして正面鳥居が最後となりましたw
武蔵五日市駅からいらっしゃる方は最初の忠霊碑・公園を通り過ぎていただければこちらへ来ることが出来ます
さて、では改めて御由緒を
創建年不詳ながら延喜式に多摩八座の筆頭として記載されているといいます
調べてみると阿伎留神社、小野神社、布多天神社、大麻止乃豆乃天神社、阿豆佐味天神社、穴澤天神社、虎柏神社、青渭神社が多摩八座だそうです
虎柏神社の候補は青梅の同名社と調布の虎狛神社、青渭神社は全て同名で青梅、稲城、そして調布が候補とのこと、調布の二社であれば私も参拝しています(*^^*)
さて、延喜式に記載されているということは927年には既に大きな規模で座されているということになり、小野神社が532年創建と伝わっていることから筆頭に名の上がっている阿伎留神社はそれよりも古いか同じくらいかもしれません(純粋に土地順で書かれただけかもしれませんが)
645年頃の国府指定においては小野神社が一宮とされ二~六宮に阿伎留神社は含まれていませんのでそれ以降に創建されたと見ることも出来るかもしれません
社地寄進には源頼朝、足利尊氏、北条氏康など早々たる名前があり徳川家康も10石を寄進したという記録があります
主祭神である大物主が大国主と同じ神とすれば息子である味耜高彦と共に祀られていることになります
武夷鳥命(建比良鳥命)は天穂日命の子とされており天より経津主神を連れて来た神で武蔵の国を造った无邪志国造の祖神でもありますのでこの辺りを深掘りしていくととっても複雑そうですね
由緒板にはご丁寧に末社の欄がありました(大変助かります)
が、、、合祀についての見方がやや難しいですね( ̄▽ ̄;)
若雷神社と伊多弖神社は三代実録に載る古社と書かれていますがこちらは901年に編纂が完成されたと言われているのですがやはり他の境内社と同じくどちらがそのお社なのか合祀されているのかが不明なのは少し残念です
いやー、、、凄かった(*´ω`*)
とにかく凄かった
鬱蒼とした木々があれば当然だろと言われればそれまでですがw すぐ周りを囲む住宅地が長閑であるがゆえにその対比が凄く、外見から見るよりも足を踏み入れてからの凄さが凄くで凄いんです(語彙力)
武蔵五日市駅から徒歩15分ほどですのでパスを使い渓谷方面へ行かれる方はこちらへ参拝してから最寄りバス停へ、もしくは帰りに手前で下車しての参拝をオススメします(*^^*)
アオサギが巣立ってしまえば密林感は無くなると思いますがそれでも神の領域に入らせて頂いている感覚はしっかりと感じられると思います(*^^*)