どうも、ひのきですm(*_ _)m
勝手に記紀考察 おまとめ篇 でございます!!
さすがにあれこれがごちゃごちゃになってきたのでちょっと神々の系譜を纏めてみることにしました
紙に手書きで系譜を書いてみたのですが、いやーほんとぐちゃぐちゃになりますねw 系譜図を書かれている人の苦労がとてもよくわかりました
物によっては あれ? と思うものがどうしてそうなってしまうのかが自分でやってみることで分かってきます
矢印があちこち交差する系譜図を書いて気付いたことがあります、まぁこれも記紀の記述が多説なのでアレですけどね
誓約によってアマテラスの子とされた長男オシホミミとタカミムスビの娘タクハタチヂヒメとの間に産まれたニニギ、そのニニギとイザナギの子オオヤマツミの娘であるコノハナサクヤヒメとの間に産まれたのがホオリ、その子がウガヤフキアエズ、その子がイワレビコとなり、アマテラスから五代目の子孫となります
続いてオオクニヌシ
イザナギの子オオヤマツミの娘クシナダヒメとスサノオの息子ヤシマジヌミの子から五代目の子孫とされています
つまりスサノオからは六代目の子孫となります
これがなぜかしっかりと明記されているのです、ここに何かしらの意図を感じます
これには継承権が絡んでいると言われているのですが、そもそも男系重視問題を考えるとアマテラス男神説を採用しないと筋が通りません
しかし、最もおかしいのがオオクニヌシの存在です
スサノオから六代後の子孫であるにも関わらずスサノオの娘スセリビメと結婚して出雲を譲られている、いくら年齢感がバラバラな記紀であっても5世代の差はさすがに大きすぎるでしょう、当時が12歳で結婚して子を産んでいたとしても60歳差ですよ(不可能とは言いませんが)
そしてなにより、スサノオの子でしっかり名前が出てくるイソタケル、ヤシマジヌミ、オオトシ、ウカノミタマは一体どうしていたのでしょう、普通に考えれば四人のうち誰かが後を継ぎ、その後の数十年はその系譜で継がれるはずです
この問題を解くには因幡事件がキーになる? オオクニヌシは八十神が八上姫との結婚を競う中のひとりとされている、つまりスサノオは出雲を収めたものの多国を支配するまでには至らず、もしくはスサノオ亡き後息子たちがまとめられず崩壊していたという事も有り得ます
ただ、もしそうだとしたら息子たちが何も出来ていなかったのかと言うことになりますしその後に名を残し日本文化に多大な影響を及ぼす大歳神と稲荷神として不適格ということになってしまいます
つまり、オオトシやウカノミタマが存命の間に後継問題が解決しており、だからこそスサノオの娘が妻になれたと考えることが出来ます
スサノオが死に各地の豪族が恐らく当時一番勢力が強かったであろう因幡国の姫と結婚することで優位に立とうとした、その中でオオナムチは出雲の姫スセリビメを娶ってまず優位に立ち、そしてヤガミヒメにも選ばれ晴れて因幡を中心とした大豪族のトップになれたのではないか
そこから各地の豪族を配下にしていき出雲国を創建した
つまり、日本における初代国王(天皇)はオオクニヌシだったことになる
そこでオシホミミの発言が効いてきます
水穂国はひどく騒がしい様子だとして派遣を断り、アマテラスも次の派遣者を決めるのに、暴威を奮う乱暴な国津神が大勢居るがどう平定したらよいかと思金神に尋ねているのです
やはり、スサノオ亡き後再び騒乱状態となっていたのでそれを平定することで高天原のものにしようとしたというのです、確かに有名な国譲りの項は葦原中国の平定という章の中のひとつなのです
オオナムチの動きは思いのほか速くアメノホヒが天降った時には既に大勢が決していた、、、あっ!?
オオナムチと兄弟となり国造りを助けた素性不明のスクナビコナがタイミング的にアメノホヒであっても不思議は無い、、、けれどアメノホヒであればその後も名前が出てくるので存在しているのである
なぜ?突然消えなければならなかった理由とは、アメノワカヒコ! どうですこれ!!
海を渡って天降り8年も帰らなかった、その間にオオナムチの国造りを手伝っていた、そして高天原から使者が来てヤバい、バレた!ということで死んだのだが彼の葬儀は高天原で行われている、つまり常世国へ消えたということである
さぁ、こうなるといろいろ繋げやすくなりました、整理しましょう
葦原中国へ辿り着いてヤマタノオロチ(八つの豪族)を倒して出雲国を創始した、が統治しきれていなかった為に死後大規模な勢力争いが勃発、そこへ高天原も参戦しようと使者を派遣する
先に来たアメノホヒは関連しそうな記述が見当たりませんが、勢力争いの中に加わっていたか、既にオオナムチに協力していたか
続いてアメノワカヒコが派遣された時には既にスサノオの遺娘とヤガミヒメを娶ったオオナムチの優位が確立されており国造りの段階へと入っていた、そこでスクナビコナとして協力するも高天原からの催促が来た為に死んだことにした、つまりスクナビコナは消える
時系列的にピッタリ⸜(*˙꒳˙*)⸝ ←妄想ですけど
え? じゃぁスサノオから六代って話はなんだったのかって?
葦原中国平定から国譲りの時期へ移ると既にオオクニヌシによって出雲国が成立しており、息子であるコトシロヌシことアジスキタカヒコネとタケミナカタが継いで、アメノホヒとタケヒナトリ、アメノワカヒコでありスクナビコナでもあるニギハヤヒも出雲国の重臣として仕えていた、つまり国家として成立してしまっていた
力では勝ったのでそれを解体し(乗っ取り)たかったのだが葦原中国が再び騒乱状態に戻ってしまう可能性がある、そこで初代国王であるオオクニヌシを出雲に祀り(祀ったように見せ)、委嘱領土として安定させることを優先して自分たちはまだ平定されていなかった九州を治めることにした
高千穂を中心として勢力を誇った天孫族が後の東征で緒戦に負けていることからも出雲~倭の豪族達は相当強かったのだろう、ただ高千穂が本気の大勢力をもって再襲することで漸く本当の国譲りを完結させることが出来た
そこでイワレビコが国王となるのだが、それには自分たちが初代でなければ格好が付かないので出雲国(倭国)があって先に国王が存在したという証拠を出来るだけ消し、天皇という新たな称号を名乗ることで初代としての権威を確立した
よって同族である出雲の系譜も邪魔となりまずオオクニヌシを自分よりも後となる六代子孫になるよう間を挿入して改竄、ただし私の考察では編纂に出雲系の力が及んでいたことから改竄されても出雲族の権威に影響が少ないところは認めていたのではないでしょうか
それは各所で内容が統一されていない事にも繋がる気がします、特に 一説では と複数の相違する説を載せまくった日本書紀にはその辺りが理由な気がします、一説であれば史実とは言っていないから載せて良し、のバランス取りですね
漸く最初の疑問、なぜ天皇の系譜にも影響が大きく出雲国の礎を築いたスサノオの扱いが低いのか、それは天孫族の中では嫌われ、出雲族においても結果として大業を成したのがオオクニヌシだったから
にも関わらずスサノオが信仰において人気が高い理由は牛頭天王と集合されたからでしょう
それも記紀にしっかりと残された理由は、誓約と存在は決して無視出来ないものであるし三種の神器のうち天叢雲剣はスサノオにより献上されたもの、八尺瓊勾玉についても(同じものかどうかはわかりませんが)誓約に関連がしている可能性がある、そして何より二人の誓約で生まれた子達の子孫が天皇家ですから出さないわけにはいかないのです
あ、いや、別に私はスサノオ様は嫌いじゃないし、寧ろ結構好きですけどね、人間臭くて(*´ω`*)
力はあれど不器用だったんでしょうね、きっと
ただ、謎は尽きません
オオナムチが六代孫ではなく息子だったというのはヤシマジヌミのことでありその後の系譜は付け足されたものとすれば済むのですがその妻であるコノハナチルヒメとは?
これは日本書紀に書かれたニニギが拒否した時にイワナガヒメが呪った言葉、木の花の如く散り落ちてしまうでしょう、をヒントに気付かせようと名付けられた架空の姫のような気がします、でなければヤシマジヌミがイワナガヒメと結婚したとも取れてしまいます
高天原から宗像に送られたタキリビメがどのように出雲のオオクニヌシと結婚してアジスキタカヒコネとシタテルヒメを産んでいるわけですが、出雲の力は九州まで及んでいたのか、はたまたタキリビメの方から出雲へ来たのか(呼ばれたのか)
読み解けば読み解くほどアマテラスが女神だったのか男神だったのかがわからず、男神だったとしたら誓約とはやはり人質だったことになる、、、そうですね、そうなればスサノオの子孫であることになりアマテラスの血が入っていないことになる
ぬ!!!(´◉ᾥ◉`)
つまり、アマテラスは後世の都合ではなく系譜として女神だったということにしないと血が繋がらなくなってしまう、、、?! そして本来の血族はスサノオ側の出雲ということになるので消し切ることも出来ず力を持ち続け、、、た、、、?!( ゚д゚)
いやぁ、面白いですね、記紀!!
大元をほぼ崩さずに if作品 がいくらでも作れちゃいますねw
......ちょっと待ったぁぁぁぁあああ!!
あかん、これはあかん!!
物凄く基本的なところを見逃していました
ヤシマジヌミがオオナムチだったとしたら、スセリビメは腹違いの姉弟ということになってしまいます、っていうかそもそもスセリビメって誰!! スサノオと誰の子か書かれていないんです
ハッ、、、このパターン!! そう、スサノオの子でしっかり名前が出てくるのに誰との子かわからない人物が居ます、そう、イソタケル
高天原から葦原中国へと降る途中の新羅で連れていた子がイソタケル、オオヤツヒメ、ツマツヒメと三人居たと日本書紀の一説は書いている、そしてこの三人はそのシーン以外で登場することはなく母も不明である
ここと結びつけてしまうのが一番てっとり早いのですがさすがに簡単過ぎるか、異母姉弟というのも変わらない
では突如登場するスセリビメとは何者なのか、昼メロドラマさながらの愛憎劇とミュージカルのような感動の歌唱シーンを繰り広げた人物の正体とは?
そうだ、唐突なミュージカルはアジスキタカヒコネの段においても夷曲として出てきた、つまり、ここにも重要な何かが隠されている
むしろ、強く目を惹かせる事によって話の不思議さに気付かせ、真実を探らせようとしている
八十神が競った八上姫を娶っただけではオオナムチが国王とはなれず攻撃されている、そしてスセリビメを本妻とすることで統治力を付けるのであるからスサノオの娘である可能性は確かに高い、しかも私の考察ではオオナムチもスサノオとクシナダヒメの実子であるにも関わらずスセリビメの方が強い威光と血統を持っていることになる
だれだ、、、
だれだ、、、、、、
だれだ、、、、、、、、、
つづく